靖国神社は、明治維新で成立した明治政府によって、1869年に建設されました。明治維新(戊辰戦争)の戦没者が祀られています。当初は「東京招魂社」でしたが、1879年に靖国神社と改名されました。
 明治維新(戊辰戦争)以降、台湾出兵(「征台の役」又は「台湾討伐」)、壬午事変、江華島事件、京城事変、日清戦争、義和団事件(北清事変)、日露戦争、第一次世界大戦、済南事件、霧社事件、中村大尉事件外、満洲事変、支那事変(日中戦争)、第二次世界大戦まで、累計で約247万人の戦没者が祀られています。
 この約247万人の戦没者の中に14人、第二次世界大戦後の軍事裁判で「A級戦犯」という判決を受けて処刑された日本人が含まれています。A級戦犯が祭られている神社に日本の総理大臣が参拝するなんて、とんでもない。日本は戦争を美化している。過去の過ちを反省していない。また戦争を始める気ではないのか。というのが、中国や南北朝鮮の批難の理由です。

 そもそもA級戦犯というのは、戦争を始めて世界に迷惑をかけた「犯罪者」という意味なので、一見、中国や南北朝鮮の批難の理由は正しいように見えます。が、実際はどうでしょう。

 世界の歴史では、第二次世界大戦は「日本が一方的に世界に対して吹っ掛けた戦争」と言うことになっています。終戦直後の軍事裁判で、そういう判決が出て、その判決を日本は受け入れましたから。
 でも、その判決は、アメリカ(連合国)が決めたことです。戦争して、お互いに殺し合って、戦争の決着が着いて、勝った方が負けた方を裁いた裁判です。そんな裁判が、公正であるはずがありません。
 ただし、戦争とはそういうものです。負けた方は勝った方の言いなりになるしかないのです。アメリカは軍事施設ではない市街地に原子爆弾を投下して、軍人でもない一般市民を10万人以上殺しましたが、戦後の軍事裁判でアメリカの罪を咎める人はいませんでした。どんなに残酷な殺戮を行ったとしても、勝った方が正義だからです。
 
 つまり「A級戦犯が悪」という考えは、あくまでアメリカから見た一方的に偏った考えです。また「第二次世界大戦は日本が一方的に世界に対して吹っ掛けた戦争」という考え方も、アメリカの考え方です。
 どの戦争も始まる理由は単純なものではありません。そこに至る経緯があって、お互い引けない状況になって仕方なく戦争に突入するものです。第二次世界大戦も、終わってみれば日本が無条件降伏してアメリカが勝ちましたが、始まった理由は日本だけにあるとは言えません。
 そのことは当然アメリカも理解しているので、アメリカが決めた「A級戦犯」を日本が英霊として祀るのは自由だと、アメリカも認めています。事実、アメリカをはじめ多くの国の軍人や公務員、外交使節たちも、靖国神社に参拝し慰霊を行っています。

 ところが中国や南北朝鮮は、第二次世界大戦の「A級戦犯は悪」という考えは、アメリカに偏った一方的な考えではなく、公平な裁判の結果と考えているようです。
 第二次世界大戦に関して、中国や南北朝鮮は戦勝国でも敗戦国でもない第三国(当事者ではない第三者)なので、本来、裁判には無関係なのですが、その前に日本は中国と戦争して勝っていたし、朝鮮も植民地支配していたので、日本が負けた=自分たちが勝った、という錯覚に陥っています。
 そして、中国や南北朝鮮は何かにつけて日本の悪口を言う反日国家ですから、悪口を言うには絶好の口実になっているわけです。

 第二次世界大戦について。

 南京大虐殺は捏造です。従軍慰安婦の強制連行も捏造です。その他、日本が中国や南北朝鮮にやった悪いことのほとんどは捏造です。戦後の軍事裁判も公平な裁判ではありません。

 そして、東南アジアの中で日本を悪く言っている国は、中国と南北朝鮮だけです。閣僚が靖国神社を参拝することを批難している国は、中国と南北朝鮮だけです。
 他の多くの国々は、欧米の植民地支配から独立できたのは日本が世界を相手に戦ったおかげだと感謝しています。

 日本は本当に悪い国なのか?日本人は一度真剣に考えないといけないと思います。