ベクレルだのシーベルトだの。ミリだのマイクロだの。何だかよく分からない。
分からない言葉でごまかされているような気がして、不安な気持ちが煽られる。
生活や健康に深く関係がある単位なんだから、消費者が確認しやすくするために、政府や専門家は表記を統一する努力をしてほしい。

でないと「デマに惑わされないで。」とか「冷静に判断して」とか「風評被害を防ごう」とか、言うだけムダ。

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http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110323k0000e040052000c.html

 福島第1原子力発電所事故の影響で、農畜産物から食品衛生法の暫定規制値を超える放射性物質が検出されている問題で、厚生労働省は23日未明、35品目を緊急時モニタリング調査した結果、福島県の各地で採れたブロッコリー、ホウレンソウなど11品目から規制値を超える放射性物質が検出されたと発表した。また、茨城県産の原乳、パセリからも同様に放射性ヨウ素が検出された。政府はこれらについて、原子力災害対策特別措置法に基づき、両県に対し、当分の間、出荷や摂取の停止を指示した。

 厚労省によると、福島県産野菜で規制値を超えたのは、ほかにキャベツ、クキタチナ、シノブフユナ、サントウナ、コマツナ、アブラナ、チジレナ、カブ、コウサイタイ。このうち、本宮市産のクキタチナからは暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)の164倍に当たる8万2000ベクレルの放射性セシウムを検出。田村市産のホウレンソウからも同80倍の4万ベクレルを検出した。放射性ヨウ素については、川俣町のシノブフユナから規制値(1キログラム当たり2000ベクレル)の11倍に当たる2万2000ベクレル、飯舘村のブロッコリーで8.5倍の1万7000ベクレルを検出した。

 また、水戸市と茨城県河内町の原乳から放射性ヨウ素が規制値(1キログラム当たり300ベクレル)を上回る1700ベクレル、鉾田市産のパセリから放射性ヨウ素が1万2000ベクレル、放射性セシウム2110ベクレルが検出された。

 同省によると、放射性物質の量が最も多く検出された野菜を1日100グラムずつ10日間食べ続けた場合の放射線量は、1年間で人が浴びる自然放射線量の約半分に相当する。また、食べ続けた場合、一般人が1年間に被ばくしても問題ないとされる線量を超える可能性を指摘した。

 政府は21日、福島県に対し、ホウレンソウと葉物野菜のカキナ、原乳の出荷停止を指示したが、JA全農以外でホウレンソウ、カキナ以外のものが出荷されていた可能性があるという。

 出荷停止措置や風評被害などを受け、卸売市場には小売業者などから返品された野菜が集まり始めた。東京都中央区の築地市場の東京シティ青果によると、18日以降に販売した福島、茨城両県産の青果などの返品が相次いでいるという。担当者は「県名が出ただけでダメという消費者の反応があり、店頭から全面撤去に追い込まれる店もあり、今後も増えそう」と話した。【野倉恵、百武信幸】