紀尾井ホール、来るのは2回目。

アレクサンダー・ロマノフスキー、特に演目に惹かれまして。シューマンの謝肉祭、ムソルグスキーの展覧会の絵!

席は後方でしたが、段差があるのと、前の席と少しずらした座席配置で、しかも中央やや下手よりなので、お顔も手の動きも観られました。

シューマンのアラベスク、トッカータは、想像通り、繊細な表現でした。

シューマンの謝肉祭、今までどうも、スコーン!と抜けるような演奏を今までどのピアニストの演奏も聴いたことがなく、悶々とした日々を長年過ごしてましたが、やっと、今日のような、自分の理想とする演奏に出会えて、興奮感激が入り交じりました!ロックのようであります。体を揺らして聴いてみたくなったほどです。

休憩を挟んで、ムソルグスキーの展覧会の絵。この曲、先月、パルテノン多摩で読響で聴いたばかり。その時は、オーケストラで、その音の壮大さに感動しました。ピアノソロでそういう描写ができるのかしら、と懐疑的でしたが、まったくの杞憂でした。低音が、これでもか、これでもか、と迫ってきます。低音フェチなのでお得感いっぱいでした。下っ腹にパンチを打たれている感覚。そしてダイナミックな演奏にずっと涙がとまらない私でした。

アンコールは、拍手が鳴り止まなず、結局、5曲も演奏してくださいました。ショパンの革命、低音が秀逸。スクリャービン、リストは、非の打ち所がない演奏でした。




演奏後は、サイン会。お話させていただけて、握手もさせていただけて。





ロマノフスキーさんが、こんなに私好みの演奏をされる方だとは。CDや動画ではわかりませんでした。やはり、足を運んで直に聴かないと、と感じた今夜でした。