前半はいつものユルイ旅エッセイ、
後半は差別など真面目なルポ。
エッセイ部分、旅仲間の先輩が昔行きつけだった旅館で感動の再会に出くわしたシーン。
「私もかつて過ごした良き時間を巡る旅ができるだろうかと考えた。そうするには、今、よき時間、すばらしき日々を送らねばならないのである」という一説が響いた。
未来に素晴らしい出会いがしたげれば、今、よく笑い楽しむ事が大事なんだな。
後半のルポは女性差別についてと東日本大震災の被災地に訪れた話。
女性差別は三ヶ国を取材していた。
まず、アフリカ・マリの割礼文化。女性は産まれてしばらくしたら女性器切除する習慣があるらしい。
割礼(女性器切除)をしていないと、汚れていると思われ、結婚出来ないそう。
割礼の衛生環境は悪く、錆びたカミソリ、汚れた水を使う。割礼を受けた幼児が感染症で亡くなることも少なくないらしい。
現地では、割礼が原因で亡くなったことに気づいてない村も多いらしい。
次にインド、売春・人身売買問題。
当たり前のように人身売買、売春が横行しているそうだ。
ビックリしたことは売春を生業とするカーストが存在していること。
産まれたと時から運命が決まっている(と思い込んでいる)国。
日本も生まれ育った家で線路は引かれがちだけど
脱線してもいいことを知っているか、知らないかで大きく変わるだなぁ。
最後はパキスタンの女性差別。
女性差別といってもレベルが違う。
女性は勉強なんかしなくて良い、働いてはいけない、家から出てはいけない。
本を読む限り、女性に権利・意思を持たせない、という印象を受けた。
実際パキスタンの少女マララさんが、女性に学習の機会を!と運動をし、凶弾に倒れた事件が記憶に新しい。
だけど実はパキスタン、女性の首相もいたし、女性政治家も半数以上らしい。
こちらの国も産まれた家で運命が決まってるんだな。
女性が首相だった経験もある国なのに、環境が変わらないというところで
どれだけ男性主義なのかがわかる。
このルポを読み、改めて女性軽視について考えた。
三ヶ国共、女性に意思は無い。
何故ないのか?女性が意見を持っていいことを知らないからだ。
知らないということは、やはり恐ろしいことだなと思った。