二階から目潰しです。ゲーム紹介はこれが初です。

皆さんは、ポケモンを作る会社の「ゲームフリーク」が手掛けた音ゲーである、「リズムハンターハーモナイト」をご存じではないので、解説していきます。


リズムハンターハーモナイトとは?

このポケモンらしいポップなデザインが特徴のリズムゲームが、リズムハンターハーモナイトです。ダウンロード限定のソフトで、価格は2000円ほど。今はニンテンドーEショップがサービス終了してしまったので、新たに買うことはできませんが、完全オフラインゲームなので、持っている人の3DSを借りてプレイすることは可能です。そんな友達がいない人もご安心を。この私が持っているので、住所特定して遊びに来てください。冗談です来ないでください。個人的には、続編を待ち焦がれるほどの良ゲーです。
実はスマブラSPにはスピリットとして参戦しています。また、3DSのeショップの体験版ランキングで、電波人間と並んで上位だったので、名前だけは聴いたことがあるかもしれません。

どんなゲーム?
一言で表すなら、マリオ×太鼓の達人、といったゲーム性です。1~7のワールドマップと、その中で1-1、1-2、といったようにステージが用意されており、中ボスやワールドのボスもいます。当然ラスボスも。
ストーリーは、単細胞生物でもわかるくらいシンプルですし、語るほど重要でもないので飛ばします。
基本ステージは横スクロールアクションゲームのような構成になっていますが、最大の特徴として、主人公のテンポ君が我を忘れてひたすら右に、自動で進み続けます。たとえゴールしてもその歩みは止まりません。そのため、移動キーを入力する必要はない反面、敵や障害物に自分のタイミングで臨んだりはできません。
そこで活躍するのが、リズム感。音ゲーというくらいなので、全ての敵や障害物は、音楽に合わせて向かってきます。ライフは最低5個、最大8個あり、ゼロになるとゲームオーバーです。必要なアクションは「ジャンプ」と、目の前の敵を攻撃する「アタック」の二つです。これをリズムよく入力し、敵を倒したり、マリオのコインのように音符を拾ったりして、得られるスコアが一定以上になるように、ステージを攻略していきます。
ボス戦では横スクロールではなく、ボスとの戦いがアニメーションで進行し、指定されたコマンドをタイミングよく入力していくという形式になります。ポケモンのコンテストにもこんなゲームありましたね。
このゲーム性だけでも、あまり類似するゲームがなくて面白そうに見えますが、もちろんそれだけでは終わりません。何より、プレイヤーを飽きさせない工夫が凄い。ここからはその魅力を、ポイント別に分けて箇条書きで説明します。

・キャラデザが可愛い
これは流石ポケモンを作っているだけあるという感じです。おもに敵キャラなのですが、皆個性豊かで可愛いです。音ゲーなのでノリノリで現れますしね。そしてノリノリで吹っ飛ばされていく。敵の種類も、ボスを含めるとかなり豊富。ボス戦ではアメコミ風の吹き出しとともに、彼らが縦横無尽に駆け回るアニメーションが見れます。このカメラアングルがまた凄いんですよね。敵だけでなく、味方キャラや、細かいUIなんかも、可愛さが散りばめられています。
・様々なタイプのステージ
マリオみたいに、ワールドごとに草原や海、雪原、火山など、テーマが決まっています。しかし、たとえば同じ草原ワールドの中でも、ステージによって普通の草、洞窟、花畑と別れていたり、時計塔やトロッコ、コロシアムなんかも登場し、ステージ名も毎回変わるので、同じ背景でつまらないといったことはまずありません。
・ワールドに合わせた多数の音楽
リズムゲームですから、音楽はかなり重要です。基本的には、1ワールドにつき、メインとなる1つの曲が存在します。ゲームオリジナルのBGMですね。しかも先程紹介したように、ステージ背景が微妙に変わるので、それに合わせて音楽もアレンジされます。ゲームBGMは似たような曲調が多いですが、このゲームはワールドによってマーチ、ロック、ジャズなど、ジャンルが綺麗に分かれているのも素晴らしい。また、ボス戦やトロッコ、コロシアムなどは完全に別曲になります。テンポが速くなったり遅くなったりするところもあり、毎回新鮮な気持ちで楽しめます。
ここで特筆しておきたいのが、ポケモンとのコラボ。
カービィのEXステージみたいな扱いで、ポケモンの楽曲を用いたステージが5種類ほどあります。同じ会社ならではですね。
・操作面での工夫
主人公のアクションはジャンプとアタックのみ(、強いていうならドラムをトランポリンのようにして跳ねたり、スコアを伸ばすチャージアタックなんかはあるの)ですが、実は他にも操作できる味方キャラがいるのです。まずは主人公の「テンポ」。褐色美人で、攻撃のタイミングがわかりにくい遠距離アタッカーの「ライラ」。頭に「シンビィ」というサルを乗せて戦う、首の骨強者の「ジンベイ」。サメかよ。ほとんどのステージはテンポ君が攻略しますが、一部ライラやジンベイ、あとはトロッコも出てきます。トロッコはAボタンを長押ししているだけで全ての敵を殺戮できるので中々爽快です。
また、ゼルダで言うナビィ、妖怪ウォッチでいうウィスパーのような、サポートキャラの「タッピー」もいます。この兎はヒントを書いた看板とともにステージ中に現れ、一息つく時間を作ってくれます。そしてこいつを殴ると喘ぎながらその看板が粉砕されます。
・やり込み要素
このゲームのやり込み要素はかなり豊富。ひょっとしたらDLCのないポケモンソードシールドやスカーレットバイオレットより多いかもしれません。
まずはスコアアタック。このゲームはクリアするだけならスコアは一定以上あれば十分ですが、道中の音符をきっちり回収する。敵ではないためライフには関係ないが、スコアは得られる打楽器類もしっかり叩く。チャージを必要とする代わりに、敵や打楽器を叩いたときのスコアが二倍になるチャージアタックを使う。これらを限界まで洗練することで、より高いスコアを狙うことができます。
そして忘れてはいけないのがスピードモード。これは一度クリアしたステージで解禁される要素で、BPMが約1.5倍速くなります。ノーマルとスピード、両方のモードで一定以上のスコアを取ると、ご褒美イラストを見ることができます。ここで敵の名前が判明したり、隠された制作裏の資料が見れたりします。残念ながらえっちなイラストではありません。
あと、しっかり高難易度ステージも用意されており、一部のステージのどこかにいる「トリ」を見つけることで解禁できます。この時点でマリオのスターコインみたいなやり込み要素ですが、本番はここから。「○○のしれん」という、各ワールドのテーマBGM1つごとに、歯応えあるステージが1~2つ用意されています。特に一番最後のステージは、Bボタンが効かない3DSを愛用する私のメンタルを確実に折りにきてくれます。

まとめ
オンライサービス終わる前に書けよと言われればぐうの音も出ないですが、魅力は伝えられたと思います。このゲームはクオリティの割に知名度が低い気がするので、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。
私は味方ならライラさんが、敵キャラならハウロードが好きですね。