『しゃべくり007』だけでなく、
その他の日本の音楽・バラエティ番組で、

「登れない山は、青山」「広い島は、広島」など、
笑えないオヤジギャグを言い続ける(言うように仕向けられている)男の子がいた。

画面向かって1番左の彼の名は、「ジュンス」。

自分で言ったオヤジギャグにバカウケする彼の笑い声は独特。
動画を見ていると、笑い声だけでなく笑い方にも独特なものがあると知る。

バカウケする時、彼は人との距離を縮めて笑う。

相手に顔を寄せて笑うというか、
抱きつくというか、なんせ距離をグッと縮める。

そこがとてもキュートだなと思った。

D氏が「気になる」と言った声の持ち主は、ジュンス。

チャンミンに鋭いツッコミを入れられて、
グッと詰まったり、ムキになって言い返したり。
そこがD氏のボセホンならぬ、父性本能をくすぐったらしい。

「彼いいねえ。彼の動画ある? 見てみたい」

というD氏に、あたしが見せた動画は2つ。
「Summer Dream」という曲のPV&makingと、
HEY!HEY!HEY!出演時の座りトーク。

食い入るように見ているD氏の後ろ姿に、念じる。

「ファンになれ、ファンになれ」
「君がファンになってくれたら、ライブに一緒にいけるのだよ」


クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー
しかし、長瀬スバラシイ論を語りながら、D氏の聴覚は、
東方神起のラジオ番組、彼らのトークに傾いていたようで。

「今話してるの誰?」
「たぶん、チャンミン」

「彼、日本語上手いね」
「うん」

「……なかなか鋭いツッコミをするんだね、チャンミンは」

テレビ番組では、ひかえめキャラを演じているチャンミンは、ラジオでは別人のように、メンバーに向かってかなり尖った毒を吐く。


最初はそのギャップに驚かされたものの、
次第にそれが心地よくなってくる。



というか――

チャンミンの毒っ気に触れたいがために、
ラジオを聴くようにさえなった。

「もっと昔のラジオも聴けるの?」
「聴けるよ」

ソファに座り、ラジオを聴いていたD氏が振り向き言った。

「俺、チャンミン好きかも」
「あたしも」

「でももう1人、気になる子が出来た」
「誰?」

「この声の男の子、これ誰?」
「この声は確か――」

クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー
「今日も、何か変わったことあった?」
「あるある」

毎晩の日課である、単身赴任中のD氏との“ちょい電話”。

よほどのことがない限り、ネタ切れが起きないあたしとは違い、ごくごく普通の勤め人である彼は、時々ネタ切れを起こす。

よって、長電話をすると週末話すことがなくなってしまうらしく、『平日は“ちょい電話”』がいつの間にか出来上がった、あたしたちのルール。


「今日は忙しかった?」
「ううん。今日は朝からずっと東方神起について調べてた」

「韓国アイドルの?」
「そうそう」

「珍しいね、君がアイドルを調べるなんて」
「それがさあ、結構歌上手くてさ。アイドルじゃなくて、アーティストかもよ?」


金曜の夜、赴任地から戻った彼に、
あたしが面白いと感じた動画や、PVを見せた。

「この子が1番かっこいいじゃん」

と、彼が指差したのは、画面向かって右から2番目の、
メンバー中もっとも背の高い男の子。名前は「チャンミン」。

目鼻立ちのハッキリした男の子を好むD氏だから、
チャンミンを「イイ!」と言うのは当然といえば当然のこと。

とはいえ、この時点でD氏の東方神起に対する興味度は低かった。

「俺はやっぱり(TOKIOの)長瀬がイチバンだな」と、
これまでに何度も聞かされた“長瀬スバラシイ論”が始まった――。

クローバークローバークローバークローバークローバークローバー
韓国の恋愛バラエティの動画を見た。
他のメンバーと、明らかに異なる点を発見。

こいつ、そうとう女慣れしてるな、と思った。
5歳以上年上の女と付き合ったことがあるんじゃないかしら、
と思った。

振る舞いの1つ1つに少年とは思えない大人の男、
それも真にモテる男だけが持つ、
余裕のようなものがチラチラ見える。

まさかとは思うけど、天性のモテ男かもしれない。
――と、独自調査を進めていくと、韓国・日本を問わず特に人気が高いということを知る。

なんか、なっとく。

ピアノが弾けて、英語が話せる。
屈託なく顔をクシャクシャにして笑う時もあれば、
挑発的な目をすることもある。

肩幅が広く、骨格がよく分かる身体つき。
ファッションセンスにもオリジナリティとセンスがあって、

声フェチの女の子が好みそうな、やや低めの声。
そして何よりも彼を魅力的に見せているのは、
「余裕」のような気がした。

またよく泣くんだ、彼は。

嬉しくても泣き、感激しても泣き、
寂しくても泣き、悲しくても泣き。

それが多くの女の子のボセホンを
くすぐるんだろうな、と勝手な判断。

どんな付き合い方をしても、どんな終わり方をしても、恨まれないタイプの人間がいる。

むしろ「一番好きだった人」と後々まで語られるタイプの人。ユチョン君はそういうタイプの人だろうな、と、これまた勝手に判断。

恋愛の底、人間の感情の底を知らないうちは、「モテを左右するのは、外見や年齢などの要素が大きい」と思ってしまう。

もちろん「最低限の容姿」は必要かも知れないけれど、
ほんとはソコじゃないんだよね。と、彼を見ているとつくづく思う。

「養殖」が「天然」に勝てない理由は、そこにあるんだろうなと思う。たまーに、ほんとゴクたまに、天然を超える養殖に出会うこともあるけどねえ。

――10年に1度あるかないかやけど。


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東方神起は5人。
立ち位置は、“だいたい”一緒。

次なるターゲット、
ユチョン君の立ち位置は画面向かって、左から2番目。

とりあえずwikiなどで彼のことを調べてみると、
米国はVAで暮らしていたことがあると知り、テンションが上がった。

「へえ! 韓国生まれ、韓国育ちじゃないんや」
と、一気に親しみが湧いた。

PVを見&聴いていると、1人だけ“カタカナ英語発音”じゃない子がいるなとは思ったけど、彼だったのか。

正直なところ、ルックスに「好意的な惹き」を感じなかった彼だったから、彼について調べたいと思う情熱の度合いは低かった。

でも、VAで暮らしていたことがあるという点をきっかけに、
知りたい欲にようやく火がついた。

――驚きの連続。

彼、ユチョン君はとにかく頻繁に髪型を変える。
そして髪型によって、イケメン度がグンと上がる(下がることもある)ことを知った。

デビュー間もない頃の彼の写真や動画を見ると、あたしの目にはメンバーの中で、グンを抜いて垢抜けているように見えた。


熱狂的なファンが撮った、プライベート写真を見ると、
服や小物の選び方にも、キラリと光るセンスがあることを知った。

うーん、嫌いじゃない。

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