もらいもののカレンダー
もらいもののカレンダー。カレンダーをお持ちでない方のために余ったものを職場に持っていった。そのご婦人は、気に入らなければいつも介護士を怒鳴りちらす。他の入居者を怒鳴り散らす。そして、次第に孤立していった。あとから後悔して取り繕うがその繰り返しで。家族も契約更新以外あちらからは連絡してこられない。ポツンといるこの方に「カレンダーお持ちですか。もしもなければ私の余ったカレンダー使われませんか」声をかけた。「まぁ先生。嬉しい。こんな可愛いカレンダー。なくて困ってたんです。ありがとうございます」手を合わせて何度も拝まれ、そしてカレンダーをとても大切そうに、何度もパラパラめくり、撫で、そして丁寧に小風呂敷に包んで膝に乗せ、また私に頭を下げられて、車椅子をこいで、居室に戻って行かれた。そんなことのあった今夜、読了。介護のこと、頷きながら読む。