ゲド戦記 | 雫のkiseki

ゲド戦記

今日久しぶりにゲド戦記を見た。

この宮崎吾朗監督の作品は、公開されたとき、彼の父である宮崎駿監督の作品と比べられ、酷評されていた。


わたしも、初めて見たときはその良さがわからなかった。

正直あまり理解できなかったのである。


だが、今回数年たってからもう一度見てみると、この作品がよく理解できた。


ハイタカがアレンにこのように言う場面がある。

「死を拒否するということは、生を拒否することだ」と。


死を受け入れて、初めてそこに生がある。

だが、この映画の中での黒幕、クモはそれを受け入れることができなかった。

死を拒否し、その結果、生を拒否してしまったのである。


この作品はおそらく、年を重ね、死や生を深く見つめないとわからないようにできているのだろう。


最初この映画を見たとき、なんて暗く、活気のない映画なんだろう、とも思った。

でも、それは当たり前だった。

”死”や”闇”をテーマにした作品が、明るく爽やかなわけがない。


その代わり、アレンやテルーが”光”となる場面が特に際立っていると思う。

そして、吾朗監督独特の、色鉛筆で繊細に描いたような優しい色使いがとても美しいと思った。


周りの意見に感化され、あたり一辺倒にこの作品を評価してしまっていたことを、吾朗監督に対し大変申し訳なく思う。


これからも、どんどん良い作品を作っていってほしい。


ゲド戦記

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