全日本空輸の山元峯生社長は11日、訪問先の上海で朝日新聞のインタビューに答え、近距離の国際線を運航する格安航空会社(LCC)を09年度にも設立する方針を明らかにした。アジアの航空会社との合弁形式を想定しており、すでに韓国や中国の航空会社に参加を打診しているという。

 来年2月に発表する08~11年度の中期経営計画に盛り込む。少子高齢化で国内線の需要増が期待できない中、国際線を貨物事業と並ぶ成長の重点分野と位置づける方針で、LCCはその柱の一つに据える。

 LCCはサービスを絞り込むなどして徹底的な低価格戦略をとり、東南アジアを中心に成長している。韓国でも大韓航空が子会社のLCCを年内にも設立し、日本にも就航することを表明した。

 こうした競争環境について、山元社長は「近距離など路線によっては、全日空本体のコスト構造では立ち行かなくなる」と指摘。自前のLCCが必要と判断したという。

 成田空港の滑走路延長や羽田空港の拡張で、首都圏の発着枠が拡大する10年に照準を合わせ、設立準備を進める。「既存の航空会社と組めば準備期間も短縮できる」(山元社長)と見ており、拠点も人件費が安い海外に置く方針だ。


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