米国人監督で初めてプロ野球パ・リーグを2連覇した日本ハムのトレイ・ヒルマン監督(44)が4日、札幌市内で退任会見を開き「日本シリーズでは敗れた が、やるべきことはやった。悔いはない」と日本での5年間を振り返った。当初、無名だった指揮官は言葉の壁を越えてファンサービスを徹底。東京で「お荷 物」と言われたチームを04年の北海道移転をきっかけに常勝球団へと変身させ、巨人ファンの多かった北の大地にしっかり根づいた。

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 ヒルマン監督は笑みを交えながら、いつものように静かに2時間近く語り続けた。「文化なのだろうか、日本では監督の感情の変化が悪影響をもたらすと感じた。だから一喜一憂しなくなった」

 03年の来日時は選手たちの勝とうという意識が低く映ったという。当時は東京ドームを本拠にし、巨人の陰に隠れていた。「『皆が勝てると思わないと勝てない』と2年間は言い続けた」

 「球団の顔」としてファンを愛する姿勢が北海道民の考えを変えた。片言の日本語で気さくに声をかけ、サインをすれば2、3時間ペンを走らせ続け た。昨年の開幕戦で初めて札幌ドームに4万人が集まり、いまや週末には多くのファンが詰めかける。「北海道に本拠という『家』を持てたことがよかった。選 手はファンに応援してもらう喜びを感じている」

 来季は念願だった大リーグ・ロイヤルズの指揮をとる。「日本では守りが武器になるなど多くのことを学んだ。日本の優れたところを伝えていきたい」。5日に日本を離れるが、24日の優勝パレードの時には再来日する予定だ。