「観光で賑わうとはこういうことなんだ」
まず飛行機を降りてすぐ目に入る雄大な山々。
来た人は「おお!ついに来たんだ!」という実感が湧くと同時に、これから始まる旅行にワクワクする。
空港近辺にはレンタカーの営業所や倉庫がたくさん。キャンピングカーも多いです。
その営業所で働く人、車を整備する人。
人が来て、それを迎えることで雇用が生まれる。
町にはお土産屋やツアー案内所がたくさん。その隙間に暮らす人が必要な施設がある感じ。
中心地はショップレストランがあり、外に行くとリゾートマンションやホテルが広がっている。
宿に着いたらまずは街を散策したくなる。
そこで迎えてくれるのがこの景色。
クイーンズタウン自体はミルフォードサウンドや周辺の絶景スポットへの玄関口なので、アクティビティー自体は多くない
(バンジー、スカイダイビング、ラフティングなど過激なものはたくさんある)。
ツアーで来た中高年の観光客たちは、スカイラインのゴンドラで山頂に行ったり、クルーズ船で景色を楽しんだりしています。
冬はスキーリゾートとしてもっともっと賑わう場所になります。
観光業で成り立つ場所は、自然の観光資源の豊かさが大前提で、観光業はそれを観にくる人たちを助ける(迎え入れる)ことなんだと自分の中で納得しました。
お金を落としてもらうことで街が活性化しますが、お金を儲けるために観光資源の魅力を損なうようなことはしてないように思います。
ただ一つ気になったのが、高速ボートで楽しむアクティビティーのエンジン音。昔のクルーズ船の汽笛は風情を感じるけれど、ジェットスキーのようなエンジン音は風景と不釣合いに感じました。
オークランドのような都市だと全く気にならないのですが。
観光客が来てくれるのはその観光資源の魅力によるけれど、迎え入れるホスピタリティーは観光客が観光資源を楽しんでもらえるように「助ける」ことがメインで「観光資源以上に楽しませてやろう」ということは考えない方がいいんだろうなと思いました。
主役と脇役の立場をちゃんと理解している所は、観光客も「また来たい、人にもお勧めしたい」と思ってもらえるんだと思います。
いや、脇役ではなく、劇場のスタッフぐらいがちょうどいいのかも。
クイーンズタウンはそんなことを考えさせられるぐらい観光地です。
