天気は相変わらず快晴!風もなく夏らしい気温でした。
午後からライドに行く予定だったので、午前中はバイクショップに行ってメカニックと話してきました。
彼はワールドカップチームでメカニックをしており、Kiwiライダーのバイクを担当しています。
若いのに技術と経験があって、すごくフレンドリー。
クイーンズタウンにはKiwiのメカニックは2人しかいないそうで、イングランドから来るメカニックがたくさんいるようです。
彼らがシーゾナルワーカーなのか、定住しているのかは不明ですが、意外な事実でした。
彼と話した内容は
・クイーンズタウンはライダーと知り合える場所、チャンスが高い。
・夏の6ヶ月はバイクショップで働いて、冬の6ヶ月はワールドカップを回っている。
・大きなチームに入れば給料も良いが、小さいチームだと遠征費と生活費ぐらいしか賄えない(彼はチームから2台バイクを支給されているので、それも給料のうちと言っていた)。
・ワールドカップ中はどんなルーティンで仕事をするのか。
・どんな技術が主に必要になるのか。
・どのようにルーティンや技術を身に付けたのか。
・最初のワールドカップはどんな感じだったか。
これ以外にも工具のことやレース中のこと、テック技術のことなどをかなり細かく教えてくれました。
現役のメカニックから情報を得られたのは有益でしたが、夢を叶えた人と話したことでモチベーションがグーンとUP!
そして午後はスカイラインへ!
体をならしてから、前回行っていなかったラインに挑戦してみたり、ジャンプトラックをひたすら走っていました。
山頂で一息ついていると、日本トップライダーの九島選手と遭遇。
3月のクランクワークスに合わせて毎年NZに来ていますが、私が働き出した1年目はたまたまお店に来てくれて少し会話したぐらい。2年目はクランクワークスで会って、3年目の今年はクイーンズタウンでの再開でした。
日本人選手でコンスタントに海外へ挑戦している人はごく僅か。でも彼は常にトッププロ達に混ざって走っているので、ワールドカップでの成績も、知名度もどんどん上がってきています。実際、彼と一緒にいると至る所で世界のトッププロ達が挨拶してきます。
ゴンドラに乗っている間で色々な話ができたのも今日の収穫の一つ。
さすがにプロと一緒に走るのは、スキルが違いすぎるのでマイペースで走りました。
ワールドカップのメカニックは速く走れないといけないのかな••••という新たな疑問

最後には世界トップの選手ともゴンドラが一緒になりました。すごくフレンドリーでしたがこっちは無駄に緊張してしまった

彼は新型のサスペンションをテストしているようで、計測器を付けたバイクに乗っていました。レッドブルスポンサーライダーなので、レッドブルハウスに滞在しているそうです。そしてこれから続々とライダーが到着予定とのこと。
4時間パスが終了したので(もう腕と腰が限界だったのもある)、九島選手とはご飯に行く約束をして別れました。
宿に戻って中庭で一息ついていると、一人のライダーが戻ってきました。
私から何気なく「今日のライドはどうだった?」きいたところから彼と会話が始まったのですが、「今日あの選手みたよ」とか話していると、「日本人選手も知ってるよ」とのこと。なんかこの人妙に詳しいなと思って「レースしてるの?」ってきいたら、ワールドカップに出場している選手でしたw
完全に一般ライダーだと思ってたー

フレンチ訛りの英語だったのでフレンチかと思ったら、フレンチカナディアンでした。クランクワークスにも急にチームから出場要請があったようで、ロトルアに行くそうです。本当はお金がないから行くつもりはなかったんだけどと言っていましたが、チーム所属のライダーでも遠征費は自費なのかな?
彼とはまた話す機会がありそうなので、次会ったら名刺を渡しておこうと思います。
今日思ったのが、ワールドカップを転戦しているライダー同士はどんどん仲良くなって、つながりが出来ていくんだなということ。きっとメカニック同士もそうなんじゃないかなと。
とにかく恐れないで飛び込んでみる。一回経験してみないと、何も始まらないんだと強く思った1日でした。


