様々なケースの修理を経験し、数をこなし、知識と技術をつけていくような期間。
高級自転車だけでなく、安い自転車(安いから手間もかかる)や状態の最悪なものまで、ありとあらゆる自転車の修理を経験しなければ、次のステップへ行けない気がします。
特に私の目指すレース現場のメカニックは、迅速で柔軟な対応が求められます。
前職ではお店の方針として修理の引き受けにある程度の基準がありました。
通販だったり持ち込み部品だったりはお断りしていました。
それはメカニックを守るための基準でもありますが、最初からそのような環境だったので言ってみれば「温室育ち」なのです。
今の環境はそんな基準は一切なし。
来る修理は全てウェルカム。
工具も必要最低限しかない。
自転車ブランドも様々(ブランドによって構造や修理方法は異なる)。
昨日は中古で買った自転車のメンテナンス依頼でしたが、状態は最悪。ハンドルの中から小さなゴキブリが4匹、5匹•••w
自分で買い揃えた部品一式を持ち込んでの取付依頼も、部品同士の組み合わせが悪かったり•••。
原因不明の不調や、音鳴り原因の追求。
自転車を前にため息が出るような修理が多いです。
でも、それはきっと「温室育ち」な私への試練なのでしょう。
前職の社長夫人には
「たくさん苦労しなさい」
と背中を押されました。
「苦労した人は強くなるから」と。
まだまだ苦労と呼べないかもしれませんが、今の環境は確実に成長できる場所だと思います。
ただ、がむしゃらに修理をこなしていく日々。
いつか役に立つ日がくることを信じて、ひとつひとつの作業が夢の舞台につながると信じて、仕事に励んでいきます。

