桜が満開ですね
まだ3月だと言うのに、関東では、桜の花が満開です。
昔だったら、卒業式と言えば”こぶしの花”、入学式には”桜の花”のイメージでした。
ところが、ここ数年来、確か去年も3月に満開になってしまい、4月の入学式には、ほとんど終わりだったような…。
普通だったら、花粉症の人以外は、満開の桜に、素直に喜ぶところなのですが…。
私の場合、複雑な思いも絡みます。
父が亡くなった頃の、変な桜の咲き方…。
父は、年が明けてすぐの選挙の候補者の新年会の途中、突然倒れました。
そして、日曜だった為、いやおうも無くそこしかないよみたいな病院に運ばれたわけです。
最初、膵臓を疑われて、なんと1ケ月も食べてはいけないと言われ…絶食です。
農業で、力仕事をしていた父は、いつも茶碗に山盛り2杯のご飯を、かかした事など無かったと言うのに…。
普通に歩けるのに、絶食だなんて…。しかも、悪いのは、膵臓ではなく肝臓でした
しろうとだって、見りゃ解るだろって感じですよ、黄疸が出ていて、顔も白目も黄色いんですから…。
今から思うと、運の悪さが幾重にも重なってしまったとしか思えません
その肝臓ですが、何回かお見舞いに行くと、父は歩いたり出来ていて、肝臓の数値があと1点で退院出来るレベルまで回復していたのです。
「あと1点。あと1点。あと1点なんだ」
と。だから、そんなにちょくちょく来なくていいぞと言ってくれてました。
その頃、私は幼稚園の子供がいて、園長先生に直々に頼まれ、断れず、卒業対策委員をやっていました。
父の病院までは、片道3時間はかかっていたのです。
その年は変な年で、かなり遅い時期まで、インフルエンザが流行っていました。
ある日、実家の母から突然電話があり、
「とおちゃんが、同じ病室に入院している人のところに見舞いに来た人に、インフルエンザをうつされた…。」
私:「えーっ、あと1点で、もうすぐ退院じゃなかったの」
それからの父は、インフルエンザの為に高熱、肺の半分が真っ白になるほどの重い肺炎になっても、何しろ悪いのが肝臓ですから、強い薬は使えず、みるみる悪化して行きました。
この後は、長くなるので、また…。
もうすぐ命日ですが…。
普通桜って、木の枝にワーッと花が咲いて、散った後に葉っぱが生い茂りますよね。
その年の桜は、サンマさんみたいに(横顔想い浮かべてね)サンマさん、ゴメンナサイ
鼻(花)より先に歯(葉)が出ていました。
父の妹もそうだったんですが、そういう方の事を、
「あの人は、今年の桜と一緒で、鼻(花)より先に歯(葉)が出てる」
などと、父は言ったりしていましたね。
※落語とか好きだったので、今だとあれですが、差別用語と思わないでね
いろんなブラックジョークを言っていました。
梅干しみたいな面(つら)…小っちゃくて黒いお顔
はんでい(飯台…すし飯を広げてパタパタやる、大きくて丸い器)みたいな面(つら)…大きくて丸い顔 こちらは母の妹がそうです 私もどちらかというとこれですな。
今日みたいな日は、桜がきれいに咲いて、「桜祭り」なんぞをしている時に、高い熱にうなされて苦しんでいる父のもとに、長い時間をかけて、通っていた頃が思い出されたりもするのです…。
続きは次回