「出産直後なのに美しい母と産まれたての子のツーショット」

にあこがれて、

眉ティントの研究に勤しむも、

急な破水からの高速お産で

眉ティントなんてやってる暇なかったよ

っていうしょうもない話。


出産直後に、子を顔のすぐ横に寝かせて撮った写真に

なんとなくずっと憧れてて、

第一子の時にはそれを撮ってもらえるように病院にお願いしてたのね。

それで、スマホで撮ってもらったはずなんだけど、

なぜかスマホには残ってなかったの。その写真が。

撮ってもらった記憶はあるつもりなんだけど、

帝王切開だったから、その後すぐ麻酔で眠らされて

腹の傷縫合してもらってるから、

そのせいて記憶があやふやになっているのかもしれない。


そんなこともあって、

第二子のときこそは!!と思っていた。


で、いざ妊娠したら、


せっかくなら美しく写りたい!

と考えるように。


しかし第一子が帝王切開なら

自動的に第二子も帝王切開なので、

手術であるために化粧は禁止である。 


何を隠そう私は眉毛がない。


安室奈美恵に憧れて、

細い眉毛を真似しまくって、

毛抜で抜きまくった小学生〜中学生の私に 

ドロップキックをかましてでも

その行為を止めることができたら

どんなにいいことか…


全く無いわけではないが、

細く、うすい。


全く化粧っ気のない母親に育てられ、

普段から私が化粧に時間を割くことに

否定的な夫でさえも、

私が本当のすっぴんで家を出ようとすると


「眉毛だけは描いて…」


と言ってくるほとである。


だから私は考え、たどりついたのだ。

「帝王切開前日に眉ティントしておけばいいじゃない!」

と。


眉ティントは存在こそ知ってはいたが、

使ったことはなかったので

そこから眉ティントの研究が始まった。

有名どころのfujiko。

私は黒髪なので、

1番色の暗いものを購入。

筆で、黒いねっとりとした液体を眉毛の形に塗っていく。

イモトさながらのスタイルで

夫には変な目で見られ、娘は眉毛にむかって突進してきた。


ワクワクしながら就寝するも、

起きてティントのペリペリを剥がしてがっかり。


明るめの茶色に染まっていたのだ。

あんなに黒い液体をだったのに!!


そして次に買ったのが、

ベリサムってとこのもの。

アメリカーノという名前の色が、

黒髪にも良さそうだったので。

こちらはfujikoよりは若干だが

色が暗かった。とはいっても

あくまで黄みがかった茶色であり、

黒髪にぴったというわけではなかった。

ティントで暗い色に初めるのって無理なものなのかな…

これくらいが限界なのかな…

でもまぁ出産当日に全く眉がないよりは

茶色でもあった方がましだよな、

と思ってベリサムで妥協することに。


ちなみにベリサムは

塗ると少しかゆくなってしまったので

私には継続して使えなかった。

でも手術の前日に1度使うくらいならまぁいいか。

とこちらも妥協。



というわけで、

眉毛問題に対しては妥協とはいえ

準備万端だったのよ。



しかーし、


その日は突然やってきた。

予定日までまだ1ヶ月以上もある

土曜日の午前5時。

私が夢の中で親友と高級クリームパンを食べようとしていたその時、

破水したのだ。

そしてそのまま8時38分(だったかな?)

に息子は産まれた。

 


ティント?

しているわけないじゃない。


しかも、なんなら

息子、1分半泣かず、仮死状態だったので、

あの、枕元での記念写真とやらは

撮ることはできなかった。

バタバタだったのでお願いする暇もなかったし。


いつか、私のバタバタ第二子出産劇場についても覚えているうちに書いておきたいな。

壮絶だった…