大阪市の職員3万3500人のうち、100人が入れ墨を彫っていることが16日、同市の集計で分かった。橋下徹市長は、入れ墨を彫った職員を市民の目に触れる職場に配置しないなど、人事にも反映させる方針だという。一方で仙台市の奥山恵美子市長は「海外では入れ墨的なものを楽しんでいるので、文化の問題として考える必要がある」と、調査は行わない考えを示しており、入れ墨に関して公的機関の立場でさまざまな見解があることが浮き彫りになっている。
ネットでも橋下氏の発言をきっかけに、“入れ墨(タトゥー)の是非”論が盛ん。17日には2ちゃんねるのニュー速VIP板に「タトゥー入れてるけど何が悪いのか分からない」というスレッドが立てられているが、そこでは
「自分で納得してるんなら良いんじゃね 」
「一生に一度も後悔しない自信があるならいいんじゃない」
という声が多数寄せられるなか、「タトゥーで前向きになれる奴だって居るんだ 俺はファッションと信念の象徴として入れてるけど全てを否定するのは間違ってる」と主張する声も。
Yahoo!知恵袋でも、“そんなに悪いこと?”といった質問が複数投稿されている。それに対しては「タトゥーそのものが悪いのではなく、税金を給料としてもらっている公務員が体に入れていることの是非」の議論がおこなわれている。
ツイッターではGLAYのTERUが5月17日に「実際、僕も入ってるんですが、ロックスターは勿論のこと、ハリウッドスターやサッカー選手など、世界中で注目されてる方達のタトゥーを見る度、日本もこのくらいタトゥーに寛容であって欲しいな~と思う時があります」とツイートしたことに対し、「どうしてオシャレに規制があるのか分からない!」など、TERUに同意する声もあるが、
「世界各国と日本を同じに捉えるのはちょっと違うと思います。ましてテレビで見かける方々と一般人にはとても大きな壁があると…」
「昔に比べればタトゥーにはかなり寛容になっているでしょう。ただそれは橋下市長の言う通り、それがファッションとして認められる職業の人ですよね。アパレル関係とか音楽関係とか。公僕である公務員や人のお金を預かる金融関係の方の入れ墨が今の日本で市民権を得られることは無いと思います」
など、文化の違い・職業の違いは大きいという声も多数。
なお、そもそも橋下氏の“入れ墨調査”は、入れ墨をした公務員がそれをみせて市民を恫喝したことが明らかになっておこなわれたもの。ネット上ではファッション感覚で体に墨を入れるのは基本的に個人の自由だが、それによって怖がる人や恫喝する人がいることが問題であり、また税金を給料とする公務員がしているのは規律問題として抵抗感があるという意見が多数のようである。
(R25編集部)
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