日本に関する情報を紹介するアメリカのサイト『Tofugu』が、「Japanese Web Design: Why You So 2003?」というタイトルで、“日本のウェブサイトのデザインが2003年から進化していないのではないか?”という内容の記事を公開し、ネット上で議論の的となっている。
『Tofugu』の記事で、“日本的なデザイン”のウェブサイトとして紹介されているのは、楽天市場、ニコニコ動画、Gigazineの3サイト。それぞれに共通する特徴として、「文字量が多い」「画像が小さい」「3つのカラムに分かれている」「余白が少ない」「リンクが青文字」「混沌としている」というものが挙げられている。
一方、デザインが美しい日本のサイトとして紹介されているのが、ユニクロ、石山染交(東京都墨田区の染工場)、豊田市美術館など。いずれも、“日本的なデザイン”のサイトに比べると、すっきりしたデザインとなっている。
つまり、記事で主張されているのは、日本のサイトは多くの要素が詰め込まれてゴチャゴチャしてしまう傾向にあり、ウェブデザインが洗練される以前の2003年頃のものに近いのではないか、ということ。その要因として、日本では個人へのパソコン普及が比較的遅かったこと、旧式のウェブブラウザであるInternet Explorer 6を利用しているユーザーが少なくないこと、アメリカに比べるとFlashの普及が遅かったことなどが挙げられていた。
この記事について、2ちゃんねるでは「【画像あり】日本のWEBデザインが2003年で止まっていると話題に」というスレッドが立てられ、ネット住民たちの間で以下のような意見が交換されている。
「1ページに表示されてる情報が多すぎると、判断に無駄に頭のリソースが
割かれて疲れる。つーか結局どこもクリックせずにスルーしちゃう」
「一時期、フラッシュがゴテゴテついてるサイトが流行になった時期になったけど
評判悪かっただろ
2ちゃんねるだって未だにフォーラムじゃなくて掲示板形式で画像貼れないし。
AAとかアナログすぎるけどこれでいい」(原文ママ)
「詰め込みすぎ
ただし海外サイトは説明不十分の箇所も多いからどっちもどっち
日本サイトはフォントを揃えるくらいできないものか」
やはり、日本のウェブサイトについては「ゴチャゴチャしている」という見方も多いが、かといって「デザイン重視」に走りすぎるのも違う、というのがネット住民の意見だといえそうだ。
ちなみに、同スレッドでは「デザインも利便性も兼ね備えた」サイトとして、セイコーの公式サイトが挙げられていたほか、「デザインがかっこいい」ということで、中尊寺、清水寺、東寺などの、寺院のサイトが紹介されていた。
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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