12年4月期のアニメのうち第1話放送後にインターネットで最も注目を集めたのは、美少女化したクトゥルー神話の神々のドタバタを描いた人気ライトノベル原作の「這いよれ!ニャル子さん」だったことが、ツイッターやブログなどの書き込み内容を分析するサービス「クチコミ@係長」の調査で分かった。放送前の評判は普通だったが、アニメ、マンガなどサブカルチャーのネタを使ったパロディー満載の内容やキャラクターの可愛さ、掛け合いの面白さなどが受けてネットへの書き込みが急増した。原作のライトノベルも100万部を突破するなど人気を博している。
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4月放送開始のテレビアニメのうち、放送直前の3月にクチコミ@係長で調査して上位だった24作品を対象に、各アニメの第1話の放送日から7日間にあったインターネットの書き込みの数を調べた。ブログと2ちゃんねる、掲示板、ツイッターの四つのメディアで、書き込みの数を偏差値にして算出した。
「這いよれ!ニャル子さん」は、総合で71.4を記録し、2位の「LUPIN(ルパン) the Third ~峰不二子という女~」の70.9をわずかながら上回った。「ニャル子さん」は、ツイッターで約16万件の書き込みがあり、「ルパン」はブログなどで話題になった。ちなみに春アニメが放送される直前の3月に実施した同様の調査では、「ニャル子さん」も「ルパン」も上位5位には入っておらず、放送後に人気が出た。
3位は、放送前の注目度では1位だった「めだかボックス」で58.6。ツイッターの書き込みは平凡でトップの座こそ譲ったが、ブログで多くの書き込みがあり上位を確保した。4位は4コママンガが原作の「あっちこっち」で57.4。5位は京都アニメーション制作の「氷菓」で57.1だった。
「クチコミ@係長」は、書き込みやつぶやきを人工知能で分析し、特定のキーワードの評判を「よい」「わるい」「ふつう」に分けて棒グラフにして表示したり、関連するワードの比率を円グラフにして示すなど瞬時に解析するサービスで、ホットリンク(東京都千代田区)が開発・運用している。(毎日新聞デジタル)
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