任天堂が4月19日に発売したニンテンドー3DS専用ゲームソフト『ファイアーエムブレム 覚醒』のダウンロードコンテンツ(以下DLC)が、ネット上で議論の的となっている。
パッケージ版だけではプレイできない追加シナリオや追加マップのダウンロード販売は一般的になりつつあるが、任天堂としては『ファイアーエンブレム 覚醒』が初めての試み。まず、パッケージ版発売と同時に追加シナリオ1本を300円で販売(5月31日まで期間限定で無料)し、4月26日からは2本の追加シナリオをそれぞれ250円と350円で販売する予定だ。
任天堂のDLC販売開始のニュースを朝日新聞が「任天堂、『ネット課金』開始 赤字目前で方針転換」との見出しで報じると、この記事をもとに2ちゃんねるのニュース速報+板には「【企業】 任天堂も、ついに「ネット課金」開始…赤字目前で方針転換」というスレッドが立てられ、DLC販売についての議論が勃発した。以下は、ネット住民たちの意見だ。
「アイテムを購入とかでなければ問題無いだろ。
パッケージ購入から、ネット配信になっただけ。
時代の流れだよ」
「ガチャじゃなきゃいいわ」
「ストーリーの追加だけですんだらいいが
課金の旨味を覚えてアイテムとかも課金にしたらヤバいな」
一般的に「ネット課金」というと、オンラインRPGなどをプレイするための利用料や、ソーシャルゲームでのアイテムやガチャ(どのアイテムが獲得できるかわからない抽選)への課金を指すケースが多く、追加シナリオなどの「DLC販売」とは少々ニュアンスが違ってくる。この場合の「ネット課金」とは、料金を支払わなければプレイできない形態や、ゲームを有利に進めるためには特定のアイテムを購入しなければならないシステムのことであり、「課金して初めてゲームが完全版になる」という意味合いが含まれている。一方の「DLC販売」というのは、あくまでも追加要素として捉えられており、それを買わなくてもパッケージ版でゲームの本編が完結するというものだといえる。
記事の見出しには「ネット課金」との言葉が入っていたが、ネット住民たちの考えとしては、「アイテムやガチャに課金するのは微妙だが、DLC販売ならOK」と、追加シナリオを購入する分にはよいとの意見が多かったようだ。
ちなみに、コアなゲームファンが集まる2ちゃんねるのゲーム業界・ハードウェア板でも、「やっぱこれからの時代はDLCだと思うが」とのスレッドで議論されており、そこでも、
「DLC自体にはいいも悪いもない。
DL販売もいいも悪いもない。ようは、内容だからな。内容が悪くて
値段が高けりゃ、文句を言われるそれだけだ」
「シナリオ配信とか新曲配信とかなら許せます
でもどうぶつの森で一部家具を有料DLC(編集部註:アイテムに対する課金)とかやってきたら許せない」
などと、同様の意見が寄せられている。
どうやら、追加要素としてのDLCの販売については“時代の流れ”として受け入れているといえそうなネット住民たち。しかしながら、ゲーム攻略に必須となりうるアイテムやガチャに対する課金については、やはり反発する意見が多いというのが現状のようだ。
(R25編集部)
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