CREAM ／ クリーム
「the very best of CREAM ／ ザ・ヴェリー・ベスト・
オブ・クリーム」
1.Wrapping Paper ／ 包装紙 [2:22]
(Jack Bruce Bruce - Pete Brown)
2.I Feel Free ／ アイ・フィ―ル・フリー [2:51]
(J.Bruce - P.brown)
3.NSU ／ エヌ・エス・ユ― [2:43]
(J.bruce)
「Fresh Cream ／ フレッシュ・クリーム」
4.Sweet Wine ／ スウィート・ワイン [3:17]
(Janet Godfry - Ginger Baker)
「Fresh Cream」
5.I'm So Glad ／ アイム・ソー・グラッド [3:58]
(Skip James)
「Fresh Creaｍ」
6.Spoonful ／ スプーンフル [6:30]
(Willie Dixon)
「Fresh Cream」
7.Strange Brew ／ ストレンジ・ブルー [2:46]
(Eric Clapton - Gail Collins - Felix Pappalardi)
「Disraeli Gears ／ カラフル・クリーム」
8.Sunshine Of Your Love ／ サンシャイン・ラヴ [4:10]
(J.Bruce - P.Brown - E.Clapton)
「Disraeli Grease」
9.Tales Of Brave Ulysses ／ 英雄ユリシーズ [2:46]
(E.Clapton - Martin Sharp)
「Disraeli Grease」
10.Swlabr ／ スーラバ― [2:32]
(J.Bruce - P.Brown)
「Disraeli Grease」
11.We're Going Wrong ／ 間違いそうだ [3:27]
(J.Bruce)
「Disraeli Grease」
12.White Room ／ ホワイト・ルーム [4:58]
(J.Bruce - P.Brown)
「Wheels Of Fire ／ クリームの素晴らしき世界」
13.Sitting On Top Of The World ／
トップ・オブ・ザ・ワールド [4:48]
(Chester Burnett)
「Wheels Of Fire」
14.Politician ／ 政治家 [4:12]
(J.Bruce - P.Brown)
「Wheels Of Fire」
15.Those Were The Days ／
ゾーズ・ワー・ザ・デイズ [2:54]
(G.Baker - Mike Taylor)
「Wheels Of Fire」
16.Born Under The Bad Sign ／ 悪い星の下に [3:09]
(booker T. Jones - William Bell)
「Wheels Of Fire」
17.Dederted Cities Of The Heart ／ 荒れ果てた街 [3:38]
(J. Bruce - P.Brown)
「Wheels Of Fire」
18.Crossroads ／ クロスロード (ライヴ) [4:15]
(robert Johnson ／ arranged by E.Clapton)
「Wheels Of Fire」
19.Anyone For Tennis ／
エニイワン・フォ―・テニス [2:38]
(E.Clapton - M.Sharp)
20.Badge ／ バッジ [2:45]
(E.Clapton - George Harrison)
「Goodbye ／ グッバイ・クリーム」
[TOTAL TIME] 71:49
＜CREAM＞
Eric Clapton - guitar, vocals
Jack Bruce - bass guitar, acoustic guitar, organ , harmonica, cello, vocals
Ginger Baker - drums , vocals
TRACK 7.～11.
Tom Dowd
track 12. 17.19.
Tom Dowd and Adrian Barber
track 18.
Bill Halverson and Adrian Barber
track 20.
Damon Lyon - Shaw
Cover and packaging design by Wherefore Art ?
Cover photos courtesy starfile
Booklet photos Centre spread - Jim Marshalll
: others Barry Wentzell
（写真 上 左から）
ジャック・ブルース、エリック・クラプトン、
ジンジャー・ベイカー
（写真 下 左から）
エリック・クラプトン、ジンジャー・ベイカー、
ジャック・ブルース
1995年発表
＜CHARTS＞
"Wrapping Paper" 全英34位
"I Feel Free" 全英11位
"Strange Brew" 17位
"Sunshine Of Your Love" 全米5位 全英25位
"Anyone For Tennis" 全米64位 全英40位
"White Room" 全米6位 全英28位
"Crossroads" 全米28位
"Badge" 全米60位 全英18位
PolyGram international Music B.V.
POLYDOR K. K.
Made in Japan ( POCP - 2328 )
￥2500 (税込) (税抜価格 ￥2427)
英文ライナー 和訳・歌詞 付
＜英文ライナー＞ヒュ―・フィールダー 翻訳：渡辺穣司
＊CD帯 キャッチコピー＊
「クリーム神話が甦る …
史上最強のロック・トリオ ″クリーム" の代表作20曲を
20ビット・デジタル・リマスター!
トータル・タイム71分45秒!
まさにCD時代のベスト登場! 」
■クリームは1966年に元ヤードバーズ、ジョン・メイオール
＆ブルースブレイカーズのギタリストだったエリック・クラプトン、元グレアム・ボンド・オーガニゼーション、マンフレッド・マンのベーシストだったジャック・ブルース、
元グレアム・ボンド・オーガニゼーションのドラマーだったジンジャー・ベイカーの3人によって結成されたイギリスのバンド。
■1966年の10月にファースト・シングル
"Wrapping Paper "を発表。
■1966年11月にデビュー・アルバム「Fresh Cream」を
発表。
■TRACK 19 "Anyone For Tennis" は映画「The Savage Seven」のサウンドトラックの収録曲。
■TRACK 20 "Badge"はエリック・クラプトンと当時ビートルズのメンバーだったジョージ・ハリソンとの共作曲で、
ジョージ・ハリソンがリズム・ギターで参加している。
但し契約上の理由からクレジットではランジェロ・ミステリオソとなっている。
■クリームは1968年11月に解散した。
{アルバム}
・「Fresh Cream ／ フレッシュ・クリーム」 1966年発表
全米39位 全英6位
2003年「ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベスト・アルバム500」で101位にランクされた。
・「Disraeli Gears ／ カラフル・クリーム」 1967年発表
全米4位 全英5位
2003年「ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベスト・アルバム500」で114位にランクされた。
・「Wheels Of Fire ／ クリームの素晴らしき世界」
1968年発表
全米1位 全英3位
2003年「ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベスト・アルバム500」で203位にランクされた。
・「Goodbye ／ グッバイ・クリーム」 1969年発表
全米2位 全英1位
🖊
「 ★★★★ Fresh Cream
★★★★ Disraeli Gears
★★★ Wheels Of Fire
★★★ Goodbye
ローリング・ストーン・レコード・ガイドの採点より」
「クリームはパワー・トリオのパイオニアだった。
ギター、ベース、ドラムスが、大音量でかなり即興的に、
ブルースをもとにしたロックを演奏する。その影響は過去はもちろん、解散後10年たった現在でも未だに甚大だ。
最も多くの人々の記憶に残っているのは、恐らく、彼らのコンサート活動だろう。が、ギタリストのエリック・クラプトン、ベーシストのジャック・ブルース、ドラマーのジンジャー・ベイカー、らが、実際に最も成功しているのは、スタジオの中でのことだ。そこでは、トリオとしての限界を無視できるからだ。」
「「Fresh Cream」は彼らのスタイルがうかがわれる。
エリック・クラプトンの歪んだ音色の、スムーズさと鋭さを交互に見せるギターは、たわむれるようなヴィブラートと機敏さをもち、B.B.キングを完全にマスターしている。
ジャック・ブルースの太く強打するような音色のベース、
力強いテナーの声、そして不思議にあまりうまくないハーモニカ。そしてジンジャー・ベイカーの2つのバス・ドラムを使った、圧倒的な恐ろしいほどの技術を見せるドラム。
しかし、電気楽器中心のカントリー・ブルースは素晴らしいが、オリジナル作品は名人芸を聞かせる以上のものとはなっていない。"Toad" でソロをとるベイカーもそうだが、特にソロでのクラプトンは最高に光る。だが、欠けている楽器を補うために、このギタリストは終始、自分の演奏をオーヴァーダブしている。」
「 「Disraeli Gears」で、プロデューサーがロバート・スティッグウッドからフィリックス・パッパラ―ディに代わった。その結果、ロック色が強まりブルース色が弱まった。
顕著な例として彼らの初のポップ・ヒット "Sunshine Of Your Love" が挙げられる。ジャックと神話の影響を受けた
叙情詩人ピート・ブラウンの協力は明確なものとなったが、この変化は、クラプトンの妙な慎しみを考慮にいれてもまだ、効果的だった。」
「2枚組の「Wheels Of Fire」は彼らの精神分裂症的な面を要約したもので、ますます多種多様な、洗練されたスタジオ技術を聞かせる。パッパラーディの手法がより明確になって完成され、何曲も手がけていく内に、彼は第4のメンバーとなっていった。グループの楽器編成はチェロやベルまで使い、よりアコースティックになるが、クラプトンがとびきりエキゾチックなソロをきかせ、自由に演奏している曲などを見れば、エレクトリック・ブルースをベースとしていることは、依然明らかである。
スタジオでのクリームは、その才能を示すためには、メンバー全員が一度に全力を発揮する必要がないことを悟った。
それはこのアルバムのライヴ面と著しい対照をなしている。
抑制のきいた、比較的短めの "Crossroads" は良い出来だが、他のライヴの曲はあまりにも長く、あまりにも乱暴だ。
その形式は気楽なもので、制限も当てにならない。簡単に始まり、長い乱闘騒ぎへと過熱して行き、また始まった時のように終わる。素晴しい一瞬も時々見られるが、常に勝手気ままにふるまっているだけなのだ。」
「「Goodbye」にはさらに3曲のライヴと3曲のスタジオ録音が入り、こちらはそれぞれのメンバーが1曲ずつ担当している。スタジオのものはますますクリームらしくない音になってきた。ジャックの曲は主としてキーボードに頼ってお
り、初期のトラフィックを思い起こさせる。ベイカーの曲は、ずっと同じような調子で、心地良いリズムの練習のようなもの。ハイライトは "Badge" で、クラプトンとジョージ・ハリソンの共作によるビートルズタッチのリズムギターがきける。覚えやすいロックの曲で、クラプトンが気の遠くなるほど美しいソロをきかせる。」
チャーリー・ウォルターズ
（「ローリングストーン・レコードガイド」
デイヴ・マーシュ、ジョン・スウェンソン編
日本語版監修 福田一郎 訳 吉成伸幸 菅野彰子 講談社）
私のオススメ曲
Badge
Crossroads
私のオススメ度
★★★★★
完璧な選曲のベスト・アルバム。
特に "NSU" がベスト・アルバムで聴けるとは思っていなかったので、一番嬉しい選曲です。
このベスト盤があれば4枚のオリジナル・アルバムを買う必要がないので、経済的にも助かります。
