戦争、恐怖、大規模災害といった緊急事態に於いて、政府などの国家権力に与えられる『平時の憲法の枠組みを超える権限』を国家緊急権といい、
国家緊急権に関する憲法上の規定を緊急事態条項といいます。
これが政府の建前ですが、護憲派の人の中にはこの様に考える人もいます。
『首相に全権が集中し、
国会は形骸化し、法律と同じ効力を持つ政令が勝手に作り出され、
言論や報道の自由はなくなり、国民の基本権は停止され、
国民は公権力への絶対的服従を余儀なくされる。
抵抗は許されない。
そして、地方に分権されている権力も停止され、
首相のふるう国家権力への一元的で絶対的な服従を強いられる。』
この様な未来にしない為に、護憲派は緊急事態条項に反対している訳ですが、
少し言い換えるとこの様に捉えることも出来ます。
『今の憲法を守れ❗』
しかし、この様な考えの人が大多数を占めた時に、今の憲法が改憲されたらどうなるでしょうか❓
護憲派の理屈で考えると、
改憲後の憲法が今の憲法となり、守らなければならなくなります。
改憲反対を叫ぶほど、民衆や警察に『憲法は絶対』と刷り込まれていくのです。