【日本の英語教育の問題点】

●受験目的の偏った英語学習

日本の英語教育の問題点の1つ目は、「受験目的の偏った英語学習」です。

本来、英語はコミュニケーションツールとして用いる言語です。なので、話す、聞く、読む、書くの4技能をバランス良く学ぶことが重要ですが、高校や大学の入試問題は英語の読み書きが中心になっています。

受験競争に勝ち抜く為には、英語の試験問題を解けるようにしなければならない。だから、英語の試験問題を突破する為に、どうしても長文読解や英作文などの読み書き中心の授業になってしまうのです。

 

●和訳前提の英語学習

日本の英語教育の問題点の2つ目は、「和訳前提の英語学習」です。

英語の意味を正確に知る為に和訳は必要ですが、和訳だけでは英語を話すことは出来ません。

和訳前提の英語学習を続けていると、日本語と英語を行き来しないと英語を理解できないという状態に陥ってしまいます。その結果、書けるけど話せないという学習者が続出してしまうのです。

 

●英単語や英文法の勉強時間が長すぎる

日本の英語教育の問題点の3つ目は、英単語や英文法の勉強時間が長すぎるということです。

英単語を知らなければ相手に伝えることは出来ませんし、英文法を知らなければきちんとした英文を作ることは出来ません。しかし、英単語と英文法を知っているだけでは、コミュニケーションツールとしての英語を身に付けられないのも事実です。

英単語や英文法の暗記にばかり時間を割いていると、英語は暗記科目だという認識を生み、覚えることが多くて苦手意識を持ってしまう生徒が出てきます。

 

●減点方式のテスト

日本の英語教育の問題点の4つ目は、「減点方式のテスト」です。

日本の英語教育では学力テストがあり、英単語や英文法の綴りが少しでも違うと減点されてしまいます。

少しのミスが減点に繋がるという経験から、英文法が間違っていることを恐れるあまり、積極的に英語を使わなくなってしまいます。

 

●発音練習を殆どしない

日本の英語教育の問題点の5つ目は、発音練習を殆どしないことです。

あなたは英語の授業に於いて、発音練習はしっかりと行われたでしょうか❓英文を音読する練習をしたことはあるかもしれませんが、各個人の発音をチェックして指導されたことは無いと思います。

英語を話せるようになる為には、発音練習は必須です。

 

●実際に英語を使う機会が少ない

日本の英語教育の問題点の6つ目は、実際に英語を使う機会が少ないことです。

日本での英語の授業では、英単語を覚えたり英文法を教えたりする読み書き中心が一般的です。なので、実際に英語で会話やディベートをする機会が少ないのが現状です。

また、日常生活でも英語を使う機会は殆どありません。その為、「英語を話せなくても問題ない」という認識になってしまいます。