中学時代の同級栄、Nくん。
おとなしめが多かったウチの学校では珍しい、
ちょっとヤンチャなタイプで、中学時代は交流が無かった。
高校1年の時、祭りでみこしを担いだ後、テント下で酒を飲んだけど、
強くないのに、カッコつけて呑んだNくんは、
そのままぶっ倒れて、酔ってるアタクシが社務所まで担いで運んだ。
高校は違ったので、翌日、恥ずかしそうにわざわざ、
いつの高校までお礼を言いに来たんだよね。
そのあたりは義理堅い。
それから30余年の月日が過ぎ、
実家の手伝いで配達などに行くようになったある日、
住所をもとにクルマで配達に行ったら、
出てきたのが、老けてかなり太ったとは言え、Nくんだった!
そう!ウチとNくんのウチは同業で、40年来の取引があった。
ウチは息子は家業を継がず、Nくんは継いだのだ。
世間話をするうちに、Nくんの仕事用のパソコンを更新したいけど、
知識が一切ないので付き合ってほしいと。
神田の「長尾中華そば」に青森煮干しラーメンを食べに行くので、
帰りはそこまでクルマで送ると話はまとまった。
ところが、秋葉原で、
「久しぶりに食いたくなった」
と、連れて行かれてしまった。
「野郎ラーメン 秋葉原総本店」
ここ、3年くらい前に足洗ったんだよね・・・。
アッサリ系が好きなアタクシと思われているが、
実はこってりも好きでして、一時期ここにハマり、
「豚骨野郎」「味噌野郎」「乳野郎」「煮干野郎」
はオール制覇済みである。
が、3年前くらいから、内容が変わってしまった気がする。
食べやすくなったのだ。
全体的に量が減り、脂の量も減り、味付けも塩辛く無くなって、
優しい感じになり、野菜もしっかり火が通り、食べやすくなった。
だが、じつはあの荒々しかった、下品な頃の方がここは好きだった。
「豚野郎」
アタクシのような落語ファンだと、「豚野郎」と言われれば、
ついついその前に「金髪」と言う言葉が思い浮かぶが、
これはまさしく豚野郎である。
なんか、以前のようなそびえたった感が無い。
背脂もドンブリのフチにこびりついてない。
さらに麺。
相変わらずの太麺ですが、モチモチしてる。
見ていたら、キッチンタイマーを14分でセット、
確かに提供時間は長めだが、ちゃんとしてる。
昔はゆで足りない感じで、麺がボキボキしてたけど、
食べ進めると、それがかえってありがたかったりしたのだ。
そして食べ終わっても、
「しばらくここでラーメンはイイや」
という気持ちにはならないし。
ただね、以前よりはるかに混んでおり、
一人女子客が結構いるのは驚きだ。
Nくん、カレー、ラーメン、炒飯、焼肉が好きで、
いまでも脂っこいものを好むので、
昔は筋肉質だったけど、今は170cmでまもなく90kgと言う。
アッサリ系のラーメン食うとか、そば屋で食えよ・・・。![]()


