認知症患者のワクチン接種 厚労省 「しぐさや表情で判断」 | フレイルも認知症も減らない日本

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ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安

この国は大丈夫なんでしょうか❓




読売新聞より。



認知症患者の
ワクチン接種、
現場
「家族の同意認めて」
…厚労省
「しぐさや表情で判断」


 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種が19日から、静岡市と浜松市で本格的に始まる。

厚生労働省は接種前に「本人の同意」を求めているものの、優先接種を実施する高齢者施設では、認知症などで意思疎通ができない人が多い。

不安を抱く現場からは「国は、家族の同意でも認めてほしい」「現実に即したルールを」という切実な声があがる。



■対象大幅減


 静岡市で19日から接種を開始する葵区瀬名の介護療養型医療施設「静岡瀬名病院」は当初、170人以上の接種を見込んでいた。それが市は14日、107人に限られると発表した。

 静岡市が接種には本人の同意が求められていることを病院に説明していなかったからだ。

入所者の多くが意思疎通の難しい病院側は、家族の同意を得たうえでの準備を進めていた。改めて本人に確認を試みたところ、接種対象の人数が見込みよりも大きく減った。

 厚労省が1月に発表した高齢者施設での新型コロナワクチン接種の説明資料によると、意思確認が難しい場合でも、家族や医師らが協力して本人の同意を得ることを求めている。

 これは1958年に定められた厚生省(当時)の予防接種に関する規則に準じており、インフルエンザワクチンなども副反応のリスクを考慮して、本人同意が原則となっている。

市は「他の予防接種でも本人同意が必要であるため、特段の説明をしなかった」とし、「病院に誤解を与えた。指導が足りなかった」と釈明した。



■職員ら苦悩

 ただ、多くの高齢者施設は、インフルエンザをはじめとする予防接種を意思疎通できない入所者に実施する場合、家族の同意を得るなど現場の実情に合わせて運用している。

新型コロナワクチンの接種で厚労省の要請を厳密に適用すれば、受けられない入所者が続出する恐れがある。前例のない医療行為に対し、以前からの「慣習」は可能なのか、現場で戸惑いが広がる。

 厚労省は、本人の同意の確認について、「家族や職員が最大限を尽くす。時間がかかるが、しぐさや表情を見るなどして判断できると思う」と説明する。


これに対し、浜松市の高齢者施設の職員は「本人に接種について伝えても、理解できないなど、現実には難しい」と明かす。

その上で、「実際は、家族の同意で接種していくという感覚になっていくのではないか」との展望を示した。

 静岡市のある介護老人保健施設の担当者は「家族の『受けさせてほしい』という気持ちと、『これまでの予防接種とは異なるリスクがあるかもしれない』という不安のはざまにある」と苦悩を語る。

別の静岡市の高齢者施設の職員は、「『やむを得ない場合は、家族の同意で決定できる』と国が示してくれた方が、現場は安心できる」と訴えている。

 医療現場の司法の問題に詳しい浜松医科大の大磯義一郎教授(46)は、「終末期医療などの医療界では、患者が意思表示できない場合に、医師や看護師、家族らのメンバーで話し合い、『最善』を判断している。コロナの場合も考え方は同じ。打つべき人が打てなくなっては、本人のためにならない」と指摘した。