認知症デイで子供食堂 地域貢献・社会参加 | フレイルも認知症も減らない日本

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Nobody is in possession of the ultimate truth.

ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安

良い事例ですね。


くだらない毒薬や
過剰に摂取した栄養により、
以下のような
“効果・効能”
認められるか否か❓

“デタラメ診断”と“危険思想”
には
くれぐれも注意。



産経ニュースより。



認知症デイで子供食堂 
当たり前に
地域貢献・社会参加



 「認知症になっても、地域で当たり前に暮らしたい」「できないことではなく、できることを数えて暮らしたい」。

当事者らのそんな気持ちをどうくむか、介護サービスを提供する事業者も頭を悩ませる。

できる力を発揮してもらおうと、若年性認知症の人が子供食堂のスタッフとして働くデイサービスを開始したところもあり、評判になっている。


 当事者がアイデア

 埼玉県三芳町にあるデイサービスセンター「けやきの家」。デイサービスは介護保険の利用者が日中を過ごす場所で、歌ったり、体操をしたりといった活動が一般的だ。

だが、
けやきの家が週1回行うデイサービスは、だいぶ趣が異なる。

 若年性認知症の利用者らはこの日、夕方から始まる「子供食堂」の準備を始める。

子供食堂は、地域の子供たちに無料や低額で食事、居場所を提供する活動で、全国に広がっている。


 けやきの家では埼玉県のモデル事業として2年前にスタートし、同町の社会福祉協議会が運営する。

管理者の内城(ないじょう)一人さんは、「若い認知症の人には、高齢者向けの体操や趣味の活動が合わず、来なくなってしまう人もいる。子供食堂の活動なら社会参加にもなり、人に貢献できる。自己肯定感が得られるのでは、と思って始めた」と言う。

 この日は、若年性認知症の利用者5人のほか、高齢の利用者、ボランティアやスタッフなど計14人が準備に携わった。まずは、献立づくり。当事者がアイデアを出して決めるのが基本だ。

 「おいなりさん?」

 「40人分だと1人3個で120個だけど、大丈夫?」

 「みんなでやれば大丈夫じゃない?」

 「この間のオムライスもおいしかったね」

 「じゃあ、次はオムライスね」

 「忘れなければね」

 わっと笑いがわき、楽しい雰囲気が広がる。

献立は、おいなりさん、具だくさんのみそ汁、卵焼き、白玉団子に決まり、食材の買い出し後、みんなで料理に取り組んだ。

 人との関わりが効果

 狭山市の猪鼻(いのはな)秀俊さん(62)は3年前、若年性アルツハイマー型認知症と診断された。

この日は、白玉団子にあんを包んだ。

「料理なんてしたことがなかった。ここで教わったり、家で練習したり。楽しいし、ありがたいと思う」と言う。

 隣では、別の男性が卵焼きに取り組む。同じ病気の仲間同士だからこそ、気兼ねなく話せることもある。

 「疲れたね」

 「いやいや、これは仕事ですからね。仕事は疲れるものだから」

 「そうか」

 認知症と診断されたとき、猪鼻さんは現役の営業マンだった。総務に異動させてもらい、定年まで勤務。再雇用でさらに1年働いた。

仕事を辞めた後の暮らしについて、妻の伸代さん(57)は「社会と接点がなくなると病気が進むのでは、と不安とあせりがあった。人と関わることが病気の進行を遅らせると聞いていたが、どうすればいいか分からなかった」と振り返る。

 ある日、子供食堂のスタッフとして働くデイサービスがあると聞き、これだ、と思った。

「本人が働いて、他の人のお役に立ち、社会とつながっていられると思った」(伸代さん)。


 サービス創出に知恵

 利用者には、子供たちとの接点も魅力。

子供が来る時間になると、部屋の隅に卓球台が用意された。学生時代に卓球選手だった若年性認知症の男性とのプレーを楽しみにやってくる子供がいるからだ。

女性利用者もひときわ生き生きとする。

元介護職の山方宮子さん(65)は7年前に若年性認知症と診断された。生来の世話好きからか、子供が来ると水を得た魚のよう。

食事を運んだり、子供と剣玉に興じたり、くるくると働く。

 内城さんは「子供は純粋で、認知症があるとかないとかにこだわらない。そうすると、本人たちも地域のおじさんやおばさんでいられる。女性は大抵、子供好きだから、自然に交流が生まれる」と目を細める。

 けやきの家では、子供食堂の他にも、商店で品物を梱包(こんぽう)して賃金をもらったり、農作物を作って近隣に売ったり、利用者の希望や趣味を聞きながらサービス創出に知恵を絞る。

 猪鼻さんは「認知症になって、好きだった車もやめた。苦しいときもあったけど、楽しいこともたくさんある。子供に『おいしかった』と言われると、本当にやってよかったと思う。これでいいと思っている」と話している。


                   ◇

 まずは
当事者の声を聞く 
よりよい暮らしへ
「本人ガイド」
完成

 認知症と診断された人が、希望を持って生きられるよう、当事者の体験や知恵などを記した「本人にとってのよりよい暮らしガイド(本人ガイド)」が完成した。

厚生労働省の研究事業で、作成に協力した「日本認知症本人ワーキンググループ(JDWG)」は今月、東京都内で「一足先に認知症になった私たちからあなたへ」と題する公開イベントを開催した。


 イベントで登壇したJDWG代表理事の藤田和子さん(56)は、「私が診断された11年前は、情報を探しても前向きなものがなかったが、同じように認知症とともに前向きに生きる仲間と出会い、パワーをもらった。認知症とともに自分らしく生きていくことができるのだと、一人でも多くの人に伝えたい」と言う。

 ガイドは「町に出て、味方や仲間と出会おう」「できないことは割り切ろう、できることを大事に」「やりたいことにチャレンジ! 楽しい日々を」などとアドバイス。旧来の認知症のイメージにとらわれず、外に出て、自分の力を生かすように訴えている。

 そのためには、地域で当事者同士が体験や希望を語り合う「本人ミーティング」の開催も重要。市区町村や介護事業者などがこうした会合を主催することで、当事者の視点を生かした地域づくりにもつながるからだ。

 
本人ガイドと、
「本人ミーティング開催ガイドブック」は、厚生労働省のホームページ (http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000167700.html)でダウンロードできる。