高見国生さん 「認知症の人と家族の会」 代表理事を退任 | フレイルも認知症も減らない日本

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Nobody is in possession of the ultimate truth.

ウイルスと戦争の世紀で人生を終えることになるとは・・・まさに第三次世界大戦前夜の状況ですからね しかも本日は日本の金融市場はトリプル安

ご苦労さまでした。



毎日新聞より。


高見国生さん

「認知症の人と家族の会」
代表理事を退任する

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高見国生さん
高見国生(たかみ・くにお)さん(73)

 

1980年1月に京都市で会の結成に参画し、以来務めてきた代表を退任する。90人ほどの小さな集まりは、今や会員数
約1万1000人、47都道府県に支部を持つ全国組織となった。

「認知症は特別な人がかかる、恥ずかしい病気と思われていたが、家族が勇気をもって声を上げたことで、今は普通の問題になった」と振り返る。

京都府職員だった28歳から約8年、認知症を患った自らの養母を介護した。社会的な支援は皆無。

医者には「家でみるしかない」と見放された。排せつ物の処理に追われる日々の中で、初めて勇気が湧いたのが、知り合いに誘われ参加した家族の集まりだ。

 
「頑張り過ぎないけどあきらめない」。

励まし支え合った介護家族たちは、やがて認知症の人の支援に取り組んでいく。「ぼけても心は生きている」。認知症に対する社会の見方を変えながら、会も変わっていった。

行政にも働きかけ、ホームヘルパーやショートステイ、介護保険制度に結実した。

だが今、社会保障費の増大を理由に、利用者の負担増やサービスの抑制が進む。提起された課題の解決は次の世代に託す。

だが、制度が全てではない。

認知症を患い、変わっていく親や家族の姿を見るのは悲しい。

その痛みを癒やすことができるのは、
制度でなく交流の場だと思う。
「人って、つながることで元気になれるから」。

退任後も当事者と家族を応援し続けるつもりだ。


 ■人物略歴

 福井市出身。退任は6月の総会で。4月に京都市である「国際アルツハイマー病協会国際会議」で議長を務める。