柳宗理さんが昨年の12月25日肺炎の為亡くなられました。

とても好きなデザイナーでした。少なからず私の人生の思考に影響を与えてくれている方でした。

高齢とはいえまだまだ元気で頑張られていると思っていましたのでショックでした。


彼の作りだす作品は、シンプルでアノニマスでありながら見る人によってはアイコンとなるデザインは今のデザインでもなかなかありません。


私が初めて彼のデザインに出会ったのは、14年ほど前の時です。大学に入学し一人暮らしになった時に初めて自分でスプーンやフォークを買う時になんだかしっくりくるデザインが見つからず探していた時でした、ビームスのインテリアで初めてカトラリーを見たときは見た瞬間に惚れてしまいました、その時初めて柳宗理を知りました。今ではいろんな雑貨屋さんでも扱ってますが、その当時はビームスぐらいでしか扱っていませんでした東京なら他にもあったかもしれませんが関西はなかったです。

さっそく買って帰って使った時の感動も忘れません、見た目だけじゃなく使いやすく口にしっくり馴染むんです。こんなデザインが1974年に出来ていたなんて。価格も普段使いにぴったりのお手頃の価格です、これは本人は否定していますが父、宗悦さんの民芸運動の影響に違いありません。

彼のデザインの凄いところは、普通のデザイナーは紙の上に絵を描いて終わりの感じがあるのですが、彼は実際に作って使ってみて納得いくまで作り直す所です、だからいつまでも見飽きないし使いやすい。

柳ショップに一人で行ってみたり、金沢で開かれた展覧会も行った事も思い出しました。

というわけでそれから少しづついろいろと柳作品を買い足し気づいたら彼のデザインに囲まれていました。

今回出してきて写真に撮ってみました、他にも鍋やフライパンなどなど。


白山市ではたらくぬかづけ屋のアメブロ

白山市ではたらくぬかづけ屋のアメブロ

バタフライスツールは見ているだけでもよい作品です。プライウッドの可能性が見えてきます。
見た目重視なのか使い勝手は悪いです、若いころの作品だからでしょうか?1956年デザイン。


白山市ではたらくぬかづけ屋のアメブロ


白山市ではたらくぬかづけ屋のアメブロ

最初に買ったデザートスプーン、デザートフォークからいろいろなサイズを買い足していきました。

スプーンの丸いふくらみや、フォークの三又がたまりません。


柳宗理さんのご冥福を心よりお祈りしています。