廃墟に乞う
佐々木譲
廃墟に乞う (文春文庫)
680円
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仙道孝司は北海道警察の刑事
とある事件のPTSDで療養中の身
医者からはまだ現場の復帰を認められていない
何故か、そんな仙道の元に「助けて欲しい」と連絡がはいる
昔の事件で見知った顔だったり
元上司だったりする
病気療養中で断ることもできるのが
そこは刑事の悲しい性だろうか
仙道は断わらず依頼された人物に会い現場を見に行く
いや刑事だからこそ捜査権限が無くても
現場にいってしまうのだ
いくつかの事件を読み進んでいくなかで
PTSDになった直接の原因も知ることになる
刑事仙道孝司の現場復帰も近い…
6つの短編からなる仙道孝司の刑事物語
PTSDになった経緯には設定として「?」と思うところもあったが
短編なので読みやすかった。
前篇を通してなんとなく翳を感じるのは
仙道がPTSDを抱えているからか?
それぞれのヤマが鬱々としたものだからか?
現場に復帰した仙道を見てみたい。