「今、あの二人を見捨てたら、俺の菓子の味はきっと濁ってしまう」
神田、相生町の片隅に店を構える「藍千堂」
晴太郎と幸次郎の兄弟、菓子職人の茂市と
三人で営む小さな菓子屋。
菓子を作るのは、根っからの職人気質の茂市と
兄の晴太郎。
算盤勘定や商いは弟の幸次郎が切り盛りしている。
茶席で出す上菓子から子どもの駄賃で買える四文菓子まで
幅広く作っている。
そんな藍千堂に起こる人情噺の第二弾。
今回は兄晴太郎が恋に落ちるお話。
兄晴太郎が恋をした相手は
小さな娘を抱え嫁ぎ先から離縁された佐菜。
その佐菜の嫁ぎ先は年番方与力の鎧坂竜之介。
娘が居ると知って佐菜親子を探す鎧坂。
晴太郎の恋は実るのか??
これが今回の主軸ですが、
茂市さんが主役の話や
晴太郎・幸次郎兄弟の母にまつわる話に
節句のお菓子が出てきてホロっとする場面もあります。
あぁ金平糖が食べたい。
![]() |
晴れの日には 藍千堂菓子噺
1,620円
Amazon |
![]() |
晴れの日には 藍千堂菓子噺 (文春文庫)
821円
Amazon |