若い男子にありがちな
【OL】という華やかで、ちょっとエロチックなブランドをひっさげた
競争相手が多いキラキラした女子に
アプローチしたり、プレゼントしたり
ディズニーのシンデレラ城の前でカルティエの婚約指輪でプロポーズしたり
10年近くは幸せな新婚生活を送っていたのだが
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌠🌠🌠🌠🌠
時を得て、
「若造」というより、
そこそこ社会経験も積んで
役職にも就いて
妻は旦那の給料で一食3～4000円するランチを
Instagramにあげていたり、
毎に二回のネイルやヘアサロン、エステ。
誕生日とホワイトデーとクリスマスには
ハイブランド物のバックや財布をおねだり。
妻は共働きはしていても自分で稼いだ給料は、
全部自分の小遣いに使ってスタバ通いや
インスタ映えが趣味。
社会経験も積んできて、
今まで興味がなかった
華が無い地味～な事務の女子と
ふとしたきっかけで(会社の飲み会とか)
話すうちに
地味子は男子に貢がれない生活なので
自分で地道にコツコツ節約して、
年に一度のクリスマスコフレを自分へのご褒美にしていたり
スタバじゃなくて、コンビニスウィーツを
たまのご褒美にしていたり、
OLの安い給料ではペットボトルのお茶を買うより
水だしパックで麦茶を作って水筒で持参していたり
昼食はランチじゃなくて
前日の夜の残り物をお弁当につめて会社に持参していたり、
アクセサリーを手作りしていたり
イラストを描く副業をしていたり
そんな会話を聞いているうちに
そこそこ社会経験を積んできた男子は
地味子の良さに気づいてしまった。
若い頃に見栄と勢いでキラキラ女子と結婚した既婚の男性は自分の人生に疑問をもちはじめた
地味子は
キラキラのブランド女子より
勉強熱心だった。
(節約やお笑いや資格に興味があったり、読書が趣味)
会話も楽しい。
自炊と自分の収入のやりくりだけで生活をしているので
一人居酒屋や、発泡酒などの一人飲みをYouTubeのお笑い番組などで楽しめたりする。
カラオケも
特に【お洒落】に拘らないので
クーポンとか駆使しながら
地味だが楽しく暮らしている。
若気のいたりで見栄で
OLというブランドで嫁をえらんでしまった男性は
(相変わらず美人だけど)
エステやネイルや金ばかりかかる嫁に疑問を次第に抱いていく。
俺は結婚相手を見た目と見栄(ブランド)で判断して、
早まってしまったかもしれない…。
もっと早くに地味子の良さに気づいていたら
違う未来があったかもしれない
相変わらず旦那の給料でエステやネイル、
ブランド物の化粧品や話題のお洒落ランチで贅沢三昧している嫁は美しい。
Instagramにあげる自撮りの加工も上手い。
美しいけど、会話がつまらん…。
会社で地味子との世間話や、たまに飲み会で会話する方が楽しい…。
こうして地味子の良さに気づいていった中年男性
(その頃にはそこそこに出世して役職にも就いている)は
頭を下げて地味子と恋人関係になったが
なんとなく情もあるので
金ばかりかかる美人妻とも別れられずに
感づかれないように地味子との
関係を続けるようになった。
【完】