AIデータセンターの建設ラッシュ、到来

1.米国政府は、AIデータセンターを構築する「Stargate計画」を発表した。この計画に対し、1,000億ドルの出資を表明したソフトバンクグループの代表取締役は、「これは黄金時代の始まりだ」と語る。さらに、参加を表明したOpenAIのCEOも、「この時代で最も重要なプロジェクトになるだろう」とコメントした。そして、動いているのは、国家だけではない。Amazon、Meta、Microsoft、Google、Appleといったビッグテックも、総額数千億ドル規模の出資を加速。その資金の多くが、AIデータセンターを支えるチップやサーバーに注ぎ込まれている。しかも、この出資は今も増え続けている。

 

2.国家とビッグテックの巨額マネーが押し上げる形で、世界中でAIデータセンターの建設ラッシュが始まっている。

※出典1:日経ビジネス(2025年4月10日)「トランプ米大統領のAI巨額投資計画“スターゲート”その思惑とリスク」

※出典2:世界経済フォーラム( 2025年4月24日)「世界的なデータセンターのゴールドラッシュ、その現状とは」

 

3.「エヌビディアは、もはや単なるテクノロジー企業ではない」これは、エヌビディアCEOの言葉です。エヌビディアが単に半導体を設計する企業から、全く別の存在に大きな進化を遂げたことを宣言した。エヌビディアは、どんな進化を遂げ、一体何を作っているのか?CEOは、今のAIについて、次のように語っています。「私たちは今、あらゆる産業と国家の未来を決定づける変革を迎えています」「私たちの世代にとってのアポロ計画の瞬間です」AIは単なるブームではなく、蒸気機関、電気、そして、情報技術。これらと同じ規模の変革になると予測しているのです。そして、エヌビディアは、自分たちのことを単にAI半導体を提供する存在ではなく、そのAI産業の基盤を提供する存在であると話しています。

 

4.AIデータセンターは、ChatGPTのようなAIを動かす“巨大な計算工場”。そして、その性能を左右する中核がエヌビディアのAI半導体。しかし、AIデータセンターの性能は、AI半導体の性能だけでは決まらない。AIサーバーには、最大8つのAI半導体が搭載されるが、それらをつなぐ通信部品の性能が低ければ、データの移動が遅くなってしまうからだ。移動が低速になってしまっては、AI半導体の性能をどれだけ高めても、計算処理のスピードを早めることができない。そこで鍵を握るのが、エヌビディアが頼るパートナー企業の存在。このパートナー企業は、エヌビディアのAI半導体同士を繋ぐ通信部品を製造。その市場シェア率は100%。最先端のAI開発を行うために、不可欠なエヌビディアの次世代AI半導体の通信部品も製造している。優れたAIを開発するためには、この企業が製造する通信部品も必要不可欠ということだ。