鈴羅は真選組に向かっていた。
万事屋を出て少しあと、重大な事を忘れていることに気付いた。
それは…ここから真選組までの道が分からない。
銀時に万事屋まで連れてこられた時は夜だったため、周りの雰囲気も違う。
どうしようか迷っていると、ふいに気がついた。
隊服のポケットに見に覚えのない紙が1枚…
取り出して開けてみる。
鈴「ぁ…!」
中には万事屋から真選組までの道が書いてある。
銀時は鈴羅のために、わざわざ書いてこっそりポケットに入れていた。
そんな銀時の優しさが嬉しかった。
鈴羅はその紙を見ながら真選組まで走った。
なぜか真選組に早く帰りたいと思った。
帰ったらきっと怒られるだろう。
でもそれ以上に、帰りたい気持ちが強かった。
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やっと真選組に着いた。
入り口に立って気持ちを落ち着けていると、誰かが鈴羅を呼ぶ。
屯所から誰かが出てきた。
それは、沖田だった。
沖「鈴羅!!!どこ行ってたんでさァ!?」
鈴「ごめんなさい…ぇ!?」
鈴羅が謝ったあと、急に沖田が鈴羅を抱きしめた。
びっくりして鈴羅は声も出ない。
そんな鈴羅に沖田はこう言った。
沖「鈴羅が謝ることないでさァ。
俺が鈴羅が傷つくようなこと言ったせいで…」
(私が悪いのに…)
(沖田さんはただ質問しただけなのに。)
鈴羅は決心した。
この人には話さないといけない。
沖田から少し離れ、話を切り出した。
鈴「私が何故、牢屋から出てこれたか…
牢屋に入ってから4年近くたった時、ある男が私がいる牢屋の監視をしていたんです。」
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ある男は私を見てこう言った。
男「お前さん…ずっとここに入ってるつもりか?」
不気味な笑い方で言う。
入ってるつもりもなんの、出る方法がないんだから。
そんなことを言ったら、急に牢屋の扉が開く。
男が牢屋の中に入ってくる。
男「俺の相手してくれたら、出してやっていいよ?」
そう言って私を押し倒す。
抵抗したが、あっという間に縄で縛られた。
もう抵抗することも出来ず、私はただその男の相手をした。
数時間たった後、男はやっと私をしばっていた縄をほどく。
ほどかれた瞬間、私が急いで牢屋から出た。
こうして私は…
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鈴「こうして私は、牢屋から出て来たんです。」
重い空気が流れる。
鈴羅は一歩後ずさり、うつむいた。
そんな鈴羅を総悟はもう一度抱きしめた。
総「俺…とんでもないこと…」
鈴「いいんです。いつかは言わなければいけないことだったから。」
2人が抱き合っていると、屯所から他の隊士がやってきた。
急いで鈴羅は沖田から離れる。
そしてあっという間に鈴羅の周りは隊士でいっぱいになった。
「鈴羅ちゃん!どこ行ってたんだよ!?」
「そうだよ!!!俺らめちゃくちゃ心配だったんだぞ?」
そんな声が飛び交う。
鈴羅はもう一度謝った。
そんな鈴羅を隊士達は温かく受け止めた。
その日の夕方。
沖田は縁側でアイマスクを付け、うたた寝をしていた。
急に沖田の視界が明るくなる。
アイマスクが取られ、視界には鈴羅がいた。
鈴「また寝てるんですか?」
沖「うるさいでィ。」
鈴羅は総悟の隣に座った。
そして遠くを見つめながら言った。
総悟はまたアイマスクを付け直す。
鈴「私、昨日一晩真選組を出て分かりました。」
沖「何をでさァ?」
鈴「大切な人はすぐそばにいたんだなぁって。」
総悟はアイマスクを少しずらして鈴羅の横顔を見た。
夕陽に照らされて一段と綺麗な鈴羅は、
初めて笑顔を見せた。
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やっと…鈴羅が笑ってくれました!!!←
もーいつになったら笑ってくれるんだ!!!って思ってたんですw
それにしても鈴羅が言った「大切な人はすぐそばにいた」
…誰のことでしょうか?w