緑間真太郎総受け企画の小説です

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・高緑

・未来捏造&死ネタ

・高尾が死んで成仏してない

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『真ちゃん、真ちゃん。』


高尾は透けた体でベッドに寝ている緑間に寄り添う。

サラサラの緑髪を撫でようとするが、手は髪をすり抜ける。

向こうの景色が見えてしまう手で彼の頬を滑るように撫でる。

ついこの間まで出来ていた行為が出来ないというのは、

非常に悲しく、虚しい。


『起きて、もう昼近いよ。

今日は誰が来るんだろうね。』


ピクリとも動かない緑間は、点滴から栄養を貰っている。

高尾が死んだ時、彼は世界を受け入れるのを止め、眠りについた。

それを知ったのは、自分が亡くなった直後だった。

恋人のことが気がかりで成仏できずにうろうろしていたら、

緑間の家族が話していたのを見て、聞いたのだ。


(だから、せめて、真ちゃんが目覚めるまで)


傍にいようと思ったのだ。

見えなくても、存在を感じてもらえなくても、見守っている気でいる。


ベッドの縁に座り、窓の外をジッと見つめる。

雲が青い空に映えていてとても美しい。雲はプカプカと風に身を任せている。

真っ白の、鮮やかな花の色しか無い部屋にいるのはどうしても心苦しい。

だから、外を眺めるしかない。

暫くすると、扉をたたく音が聞こえてきた。

はーい、と聞こえない声で返事をすると、赤い髪の毛が覗いて見えた。


訪れてきたのは赤司だった。

彼は手に花を持ち、扉を閉め静かに中に入ってくる。


「久しぶりだね、真太郎」


穏やかに微笑み、彼の頬を撫でる。高尾はそれを黙って見ている。

買ってきたであろう新しい花を、花瓶にさし、古い花をゴミに捨てる。


「二ヶ月ぶりだね。元気そうで何よりだよ。」


独り言のように話しかけ、あった椅子に腰かける。

それから赤司は袋の中から買ってきた本を取り出した。

見たがっていたよね、と言い、棚の上に置いていく。

そこには沢山の物が置いてある。


黒子が持ってきた推理小説、紫原が持ってきたお菓子。

青峰が冗談で持ってきた如何わしい本、黄瀬が持ってきた飲み物。


それに手はつけられることは無く、どんどん溜まっていく一方だ。

それでも皆いつか眼を覚ますことを信じておいていくのだ。

赤司は緑間の手を握り、ねぇ、と声をかけた。


「僕の声は、君に届いているのかな?

真太郎、あのね、知っているだろうけどもう高尾和成はいないんだよ」


そのセリフを聞いた時、高尾の見えない腕がピクリと動いた。

当たり前の現実に、崩れそうになる。

そうだ、自分は死んでいる。

緑間が受け入れたくない苦しくて、悲しくて、辛い、眼を逸らしたい現実。

その原因を作ったのは自分だという罪の重さに、胸が痛くなる。


「真太郎、お願いだ、目を覚ましてくれ。

辛いのは君だけじゃない、僕達皆辛いんだ。」


泣きそうな声なのは気のせいじゃない筈だ。

瞳を瞑り、悲願するようにいう赤司の目元に涙が見え隠れしていた。

そして、その涙が一粒流れると、涙腺が決壊したらしく、

止め処なく流れ始めた。


「真太郎、帰っておいで。

先輩も、みんなも、お前を待っている。

何があっても未来に、進むしかないんだ……!!」

だから、お願いだよ。


ギュッと力の入っていない手を握る。

それでも、生気の感じられない緑間の白い手は何の反応も示さなかった。

高尾は、背を向けそれをきいていた。

布団を濡らすことが無い雫が、高尾の頬を伝っている。

聞こえもしない小さな声で、しょっぱ、とごちた。



(ごめんね)

(俺がこんな事にならなかったら、)

(真ちゃんは)

(ちゃんと"生きて"いたのに)

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この後の真ちゃんは、皆さんが自由に想像してくださいry