第二部では細胞内部の話から
体外受精にいたる物語。
第三部からは生態系で働く細胞の話。
著者は月曜日、早めに病院に出勤
顕微鏡に映る血液の姿を見るのが
日課。しかし、血液が語りかける
のは十分に注意を払った場合だけだと
しみじみと語る。
全体をとおして著者自身が体験した症例
などたくさん紹介しています。
それらのエピソードは感動的であり興味
尽きない内容です。
再生の章では細胞工学、人工臓器、
ゲノム編集などの技術により、やがて
生まれるニュー・ヒューマンについて
「ハーバード白熱教室」の
マイケル・サンデル氏と語る倫理、道徳
の側面も綴られています。
翻訳は読みやすく一気に読めます
しかし、内容は深いです。
このような医療+アルファの本に興味のある方
にお勧めなのが下記の本です。
「外科の夜明け」トールワルド 絶版
解説書と違い読物としても面白いです。
「細胞」で紹介された医学の歴史にも
触れているので副読本として最適です。
他に患者の症例から脳の不思議を
語ったV.Sラマンチャンドラ
神経科医・心理学者、)
「脳の中の幽霊」角川文庫
最後に
宇宙から人間の細胞の奥までを映像化した
”Power of 10"(10のべき乗)
をどうぞ。
大きさを変えながら地球から宇宙へ、
さらに宇宙から戻り、人体の内部に迫る
映像です。
これは1977年制作された科学映像。
約10分 ニューバージョンもあります。
ます。