弥琊、明日の夕方時間とれる?

と、呼び出したのは室長。

嫌な予感しかしない。

え?まぁ、良いですけど。
嫌な話なら時間無いです。

あははは!
さすがだな。

え〜。。
じゃぁ嫌ですよ。

いや、悪い話じゃ無いんだ。
悪い話じゃ無いんだ。

今まで悪い話じゃ無いと言って良い話だった事ありましたっけ?

ははは。
そうだった?
今は会社って訳も難だし、どこか喫茶店でも良いけど。

いや。
そうゆう問題じゃない。

でも、このご時世に会って話す必要がある程の事か…。

わかりました。
会社でお待ちしています。

じゃぁまた連絡するよ。
よろしく。

室長とは、長い付き合いだ。
なんとなく、電話でも雰囲気で何が言いたいのか、何を求めているのか分かってしまう。

この察知能力、必要なのか?

いや、察知能力と言うよりも、
この室長の行動パターンや、日々のスケジュールなどが頭に入っている事による分析能力だな。

大枠を捉えて見ていると、
この人の本質の訴えたいこと、言いたいことがなんとなく分かる。

分析能力は特別な事じゃない。
日頃から、
行動や言動、思考パターン
を見ていると見えてきます。