2023年7月29日、数年間かかった米子駅新駅舎の工事が終わり晴れてオープンしました。米子駅は東西に山陰本線、北に境線、南に伯備線が伸びており、かつ岡山と特急やくもで繋がる正に山陰の交通網の起点です。駅舎横には一足先に完成したJR西日本の山陰支社(最近までは米子支社でした)が立っており、駅の風景はかなり変わったと言えます。


3代目米子駅駅舎(北口)


改札も2階に移りました


 さて、今回の改修はかなりの年月がかかりましたが、その理由の一つがこちらの駅南北を繋ぐ「がいなロード」建設です。米子駅は長らく線路の北側にしか出口がなく、南側の賑わいが課題でありました。今回の改修にて新駅舎別に南側にも出口を作り、その2つをこのがいなロードが結んでいるわけです。


 渡り廊下からは、車庫やホームを見渡すことが出来ます。


米子駅(南口)


 駅前にもロータリーが新設されました。


 さて、オープンに合わせて駅南北ではイベントが行われていました。南口では乗り物体験コーナーや皆生温泉の足湯体験が催されていました。


 さて、新駅舎(北口)に戻ります。こちらは駅に併設された商業施設「シャミネ米子」です。シャミネはJR西日本系列の会社が運営する駅併設型商業施設で、今までは鳥取駅と松江駅にありました。米子駅のものは6店舗と前者に比べ小規模ですが、特にゆとりをもったスペースで商品を販売しているお土産楽市は好印象でした。個人的に残念だったのが、永らく駅舎にお店を構えていた、米子駅名物の鯖寿司を取り扱う「吾左衛門鮓(米吾)」さんが無くなったことです。楽市で買えるには買えるんですけどね。


駅弁コーナー。吾左衛門鮓もあります。


 さて、駅開業にあわせ、駅北の広場ではクラフトビールのフェスが開かれていました。インスタで2日に一本投稿するくらいクラフトビールが好きな自分にとって、こちらもメインのイベントでした。






イベントに合わせ来てくれた、鳥取のふるさと大使ポケモン「サンド」


因みに、駅一階に入った牛タン屋さんも食べて帰りました。ちと高いな‥。


 今後、山陰において主要駅の改修はあるのでしょうか。それを踏まえても、地元に新しいものが生まれる瞬間に立ち会えたのは幸運でした。