◇ ことづけが見えない - 〈B術の生態系〉Bな人のBな術
写真家とモデル。これもまた「二人」であろう。それは画家とモデルの関係以上に「社会」的にも「政治」的にも不均衡だ。「カメラ」の名の由来となった「カメラ・オブスキュラ」を最初に実用化したのは、10世紀から11世紀に掛けてのイスラム圏の数学者、天文学者、物理学者、医学者、哲学者、音楽学者、イブン・アル=ハイサム(Ibn al-Haytham=ラテン名:アルハーゼン)であるとも言われている。この挿絵の「カメラ・オブスキュラ」がどれだけ実際の彼のものに正確であるかは判らないが、しかし彼のこの画期的なデヴァイスが、アリストテレスのプラタナスの木漏れ日や、墨子の穴の空いた衝立から一線を画すとすれば、それは「像」を結ぶエリアと、「像」の対象とする「現実」のエリアを、「秘密の箱(暗がりの箱)」という形で厳密に区分した事による。
大村益三さんのブログより。写真・映像を扱う作家には、全文通してぜひ読んでおいていただきたい内容です。
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大村さんのプロフィールについては、以下を。
◇ 大村 益三 - 女子美術大学
http://www.joshibi.net/hanga/staff/omura/omura.html
◇ 大村益三 | artists | GALLERY KOBAYASHI | コバヤシ画廊