~①より~






岸壁に寝そべって文庫本を読む。





気がつくと夕陽が水平線に…





ポチャンっ⤵️⤵️





…と浸(つ)かる光景は、実はあまり見ることが出来なかった。





さっきまで雲1つない空やったにも関わらず、太陽が傾き海に近付くと…





あらら、不思議!!





どこからか雲が現れて夕陽を覆ってしまう事が多かった。






またか…なんでやねん⤵️⤵️





岸壁で首をかしげながら、1人呟く私がいた。








その海岸でサンセットタイムを数え切れないほど過ごしたが、夕陽の下端が海にポチャンと浸かり、(どこからか現れる雲に覆われる事なく!)上端の最後の輝きが水平線に沈むまでの約5分から6分の神秘TIMEを目撃出来たのは片手で数えるほどしかなかったと思う。











普段〈祈る〉という事を特別意識せずに怠惰な生活を送る貧乏学生の目を釘付けにさせ、感情を高ぶらせ…そして静かな涙が私の頬を伝う時、手を合わせるわけではないけれど、やはり何かに〈祈る〉ような気持ちになった。














滋賀県に住む私の姉から、「無事に今朝二人目産まれたでぇ!」とE-mailが届く前日の夕陽は今までに見た、いや、〈サンセット海岸シアター〉で観賞した夕陽の中で最たるモノだった。









姉の二人目の子の名前が『朝陽』と知らされた時は、不思議な感じがした。







                    



文庫本とサンセット海岸 ② おわり。






                  ~③につづく~