・(ゲーテの心情の最も美しく深い表白として有名)
わたしたちの胸の清いところに、より高いもの、より清いもの、知られざるものに感謝の念から進んで身を捧げようとする努力が波打っている。
そして永久に名づけられぬもののなぞを解こうとする。
わたしたちは、それを敬虔(けいけん)であると呼ぶ。
・仕事は仲間をつくる。
・何事につけても、希望するのは絶望するのよりよい。
可能なものの限界をはかることは、だれにもできないのだから。
・『市民の義務』
銘々自分の戸の前を掃け、
そうすれば、町のどの区も清潔だ。
銘々自分の課題を果たせ、
そうすれば、市会は無事だ。
・不可能を欲する人間を私は愛する。
・不可能であるがゆえにこそ、信ずるに値する。
・人はただ自分の愛する人からだけ学ぶものだ。
・われわれのように、何かがどのようにして作られたかという点に特別の注意を向ける者は、彼の作品に二重の興味を持ち、またそこからすばらしい収穫を得るわけだ。
・馬で行くことも、車で行くことも、二人で行くことも、三人で行くこともできる。
だが、最後の一歩は自分ひとりで歩かなければならない。
・人生は全て次の二つから成り立っている。
したいけど、できない。 できるけど、したくない。
・活動的な馬鹿より恐ろしいものはない。
・王様であろうと百姓であろうと、
己の家庭で平和を見出す者が一番幸福な人間である。
・涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の本当の味はわからない。
・人間が自己の敵対者の長所を認めるとき以上に大きな利益はめったにない。
このことがかれに、敵対者にたいする明確な優越を与える。
・今日、この日、ここにおいて世界史の新しい時代が始まる。
・私は、勝者として生まれてきている。
・人生で重要なのは生きることで、生きた結果ではない。
・10歳にして菓子に動かされ、20歳にしては恋人に、30歳にして快楽に、
40歳にしては野心に、50歳にしては貪欲に動かされる。
いつになったら人間はただ知性のみを追って進むようになるのであろうか。
・自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人がかりでも石は持ち上がらない。
・相手を相手にふさわしいように接すれば、その人は堕落する。
しかし相手を、実際にはそうではないが、理想的な人間として接すれば、
そのような人間にすることができる。
・著者が読者に対して払い得る最大の敬意は、
人の期待するものをもたらすことではなくて、著者自身が自他の教養のその時々の段階で正しく有用だと思うものをもたらすことである。
・苦しみが残していったものを味わえ!
苦難も過ぎてしまえば、甘い。
・人は少ししか知らない場合にのみ、知っているなどと言えるのです。
多くを知るにつれ、次第に疑いが生じてくるものです。
・人間の最大の値打は、
人間が外界の事情にできるだけ左右されず、できるだけこれを左右するところにある。世界の一切は、建築家の前にある大きな石切場と同じように、われわれの前に横たわっている。建築家の本領は、この偶然自然の石塊から、できるだけ経済的に、目的にかなうように、しっかりと、自分の心の中に生じた原型をつくりあげるところにある。
われわれの外部にある一切のものは要素に過ぎない。
否、われわれにくっついている一切のものも要素に過ぎないと言ってよいだろう。
しかし、われわれの奥深くには、あるべきものを創りだすことのできる創造力がある。その力は、われわれが、あるべきものを、われわれの外部に、あるいはわれわれの身辺に、何らかの方法で現すまでは、われわれを安らかにさせない。
・素材はだれの前にでも転がっている。
内容を見いだすのは、それに働きかけようとする者だけだ。
形式はたいていの者にとって一つの秘密だ。
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