ただいま
もうすぐ学校に
向かう時間なので
寝ずに筆録をはじめます。
本当に本気だったよね。
毎日、強くなろうとしてた。
皆、目線の先には晴れ舞台があったはず。
だから嫌でもずっと一緒にいたんだよね。
僕たちは仲間だったんだね。かけがえのない仲間。
ひたすら、球を蹴っては追い。蹴っては追い。
あの部室で履き替えていた、あのスパイクで
大グラの土を掘り返し続けた。これでもかってくらい走った。
痛みとかは、言い訳にならなかったよね。
戦える魂さえあれば、走りつづけたよ。
だから、あの日の試合は泣けたんだよ。
強くなれなかったから悔しくて
仲間ともっと球を追いたくて
もっと笑いたくて
もっともっと本気になりたくて
爽快感にあふれた皆の青春に、霧がかかった。
視界なんてなかったよ。
でもそのとき、お月様は切なくも心強くも光を放っていたよ。
ぼくはそれしかみれませんでした。
笛の吹かれる直前まで
たくましかった僕の心は、突然寂しがりやになりました。
僕らは晴れ舞台に立てなかったんだね。
引退しても僕らは
アファームをし続けたかのように
全力で毎日を楽しむことに徹したよね。
そして、一人も欠けてはならない12人にやっとなれたかもね。
あのピッチに、史上最強で最高な12人はもう立てないけれど
それぞれが戦える魂をもって、次の晴れ舞台に立とうよ。
あの2年半の生活が、決して無駄ではなかったことは
こっからみせつけてやろう。
僕らの高校サッカーは雨模様で幕を閉じた。
雨模様の幕のついた、晴れ舞台なんて格好が悪いよ
どうせなら、格好良くいこう。
雨をいっきに晴らすんだ。
でっかい虹を架けてやろう。
今みんなは虹の見える位置につけたかな?
僕らはもっと強くなるんだ。
もっと笑ってやるんだ。
用意はいいかな
いくよ
位置に着いてーーヨーーイドンっ!!
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