忠平企劃有限公司@松崎と申します。

今回は台湾のサーモン事情についてお話します!

 

 

【台湾・サーモン事情—③】

 

私が所属していた台湾・回転寿司チェーン「争鮮」のお話です!

※  私の経験談です・・・

 

 

争鮮では、当初日本同様、ノルウェー産真空パック・冷凍フィレ・サーモンを使用しておりましたが、問題は・・・①価格が高い②鮮度の問題(冷凍の為)③台湾ではサーモンも人気(使用量が多い)

日本企業の経営陣ならば・・・「ノルウェー業者と価格交渉しろ」程度の指示でしょうが、争鮮の陳老板(私が尊敬する台湾飲食業№1経営者)の指示は・・・「ノルウェーから丸(1尾)で空輸しろ」でした こんな発想が、台湾・アジアで成功している一因であります!

 

 

※  こんな発想は、イトーヨーカドーの伊藤さん、ダイエーの中内さんに非常に似ております! お客様⇔会社⇔製造・仕入業者がウィンになるビジネスモデルです!

 

【台湾・サーモン事情—④】

 

この手の天才経営者の部下は大変であります(笑) 輸入業務・空港引取・丸(1匹)からフィレへの加工(セントラル・キッチン)は、品中品有限公司(当時の争鮮のグループ会社)が行いましたが・・・セントラルキッチンの責任者・林師匠から相談があり・・・現在の量(週3回・1回20匹ほどの輸入)ですが・・・「休みも取れず、毎日残業なんです(泣)」・・・何とかなりませんか?

 

【台湾・サーモン事情—⑤】

 

林師匠にお願いして、品中品のサーモンをおろす作業を見学させて頂きました・・・なんと「出刃包丁」でおろしていました~1日20匹のサーモン 林師匠の技術は素晴らしいかった・・・1尾・丸のサーモン 頭を落として、エラと尾を落とし、皮を引いて、3枚おろし・・・フィレに冷蔵保存~翌日店舗に配送出来る準備をします 1尾おろすのに45分かかり、20尾おろすのに約15時間・・・他の業務もあり、休みナシ、毎日残業も理解できます(泣) 中華圏老板の命令は絶対なんです(泣)

 

【台湾・サーモン事情—⑥】

 

サーモンおろし作業の問題点は?私は道具「出刃包丁」に問題があると思いました~牛刀 出来れば450mmのモリブデン(ステンレス製)があれば、時間は1/3以下に短縮出来ると思いました・・・台湾国内で探しましたが・・・ありませんでした~日本調理用品輸入業者に確認しましたが・・・3ヶ月は必要・・・速攻・陳老板に相談し、日本・築地市場に林師匠との出張をお願いしました~事情をお話すると「即決」すぐ日本出張の許可を頂きました!

 

 

【松崎的考察】

 

私が尊敬する陳老板 すごい方です!

現在・争鮮グループ アジアの店舗数ですが

台湾  274店舗

大陸  148店舗

香港  104店舗

新加波 29店舗

タイ  17店舗

アジア合計 572店舗

日本企業以外では、世界最大の回転寿司チェーンであります!

 

次回、柒拾伍皿目について続きます!

 

ご依頼事項・ご質問ございましたら、taipeicyubei@gmail.com までご相談ください

 

以上