「試合終了!」



杏斎「むむっ」



0━7



杏斎(はぁ~、やれやれ)



ー ー ー ー ー ー ー ー ー



かつては、全国まで行っていたサッカー部も



一度廃部になり



勢い衰えた



しかし、ひょんなことから



去年、また部になったのである



だがこれが





弱い!!!



かつての面影は、もうどこにもない



〈職員室〉



杏斎(いくら何でも、弱過ぎだろう
全く、闘争心とか勝つ気とかあるのかね)



タツヤ「監督、何か用事ですか?」



彼が、キャプテンのタツヤ



サッカーが大好きで、部を復帰させた原動者



しかし



うちでこそ、エースで10番張っているが



よそでは、レギュラーも怪しい



杏斎「お前ね、昨日の試合は何だありゃ
勝てとは言わんが、もっと善戦せんかい!」



タツヤ「いやー、強かったですね
あの、クロスからのボレーシュートは身体が痺れました」



杏斎(ダメだ、こりゃ)



ー ー ー ー ー ー ー ー ー



ダイ「監督、何だって?」



彼は、エース・ストライカーのダイ



長身かつ運動神経抜群で、中学はバスケ部だった



ただ高校では、気性が荒いのが災いし



先輩達と反りが合わず



出来立てのサッカー部に入部した



タツヤ「いや、もっと頑張れって」



ダイ「バカヤロー、頑張りようにも俺の所にパスが通らねぇじゃねえか!」



タツヤ「あっ、ダイ君は今のままでいいと思うよ」



ダイ「あたりめぇだ
大体、キーパーが下手くそ過ぎるんだよ」



ユウキ「んだと?」



彼はキーパーのユウキ



クールが特徴



背丈は小柄



ユウキ「ふん、知るか」



タツヤ「あんだけDFがかわされちゃ、仕方ないよ」



ダイ「どいつもこいつも下手くそばかりで、頼りねぇな」



タツヤ「まあ、でもさ・・・」



ダイ「ぁんだよ?」



ユウキ「・・・?」



タツヤ「サッカー部出来て、良かったよ」



ダイ「かぁー!くだらねぇ事を言いやがって」



ー ー ー ー ー ー ー ー ー



杏斎(何とか、強くならんもんかね~?
確かに光井やエイト、ケン、今井、コウイチがいた時は強過ぎだったんだが)



杏斎「ハァ~」



(今だって、ダイは悪くない、ユウキだってもっと背が高かったら、キーパーとして充分通用するんだがな)



杏斎「キャプテンがな~」



(これと言って、特徴がない
背も普通、足の速さも普通、しいて言えば人がいいくらいか)



杏斎「それじゃあ、勝てんわ~」



(おっ、そうだ!)



プルルルル



杏斎「あぁ、私だ
すまんが、いつでも良いからウチのサッカー部と試合して欲しいのだが
OKか?わざわざありがとうな
じゃあ、またな」



(あいつらに賭けてみるしかない)














続く