キングジョイ
中山大障害で一昨年2着、昨年優勝と、大障害コースの実績は十分。元々飛越のうまさには定評があり、距離が延びれば延びるほど、持ち前の切れ味が威力を増す、大レース向きのタイプ。昨秋に京都ハイジャンプ・中山大障害を連勝して、ひと皮むけた観がある。前走の阪神スプリングジャンプは、最後の直線の置き障害でリズムに乗れずに末の伸びを欠いて4着。約3か月ぶりの実戦で道悪馬場ということを考えれば、本番へのメドが立ったレースと言える。
トーワヒヨシマル
障害入りして初勝利までに5戦を要したが、重賞初挑戦となった前走の阪神スプリングジャンプで9番人気の低評価を覆す大金星。他馬より軽い59キロの斤量や、時計のかかる道悪馬場に恵まれたことも確かだが、出遅れをはね返し、コースロスなく大胆にインコースを攻めた積極策は評価できる。3900mの長丁場をクリアして、飛越もほぼパーフェクト。初の大障害コースと62キロの斤量に戸惑わなければ、再びアッと言わせるシーンが見られるかもしれない。
スプリングゲント
初障害レースで勝利を挙げたのち、J・GIII 1勝、J・GII 2勝を含む、6連勝の離れ業を演じた。しかも、その勝ち鞍は阪神・中山・京都・東京コースで挙げたもので、いずれも中央場所という中身の濃い内容。平地3勝のオペラハウス産駒で、直線の脚力にも自信あり。2年近くのブランクが尾を引き復調に時間を要したが、平地のレースを2度叩いたあと、障害レースに戻って4着、2着と状態は上向き。今回は金曜日に中山競馬場に入厩し、万全の態勢でJ・GI 制覇に臨む。
ドールリヴィエール
障害初戦は逃げて2着に入ったが、経験を積むにつれ脚質転換に成功。同時に飛越も向上、3走前の三木ホースランドパークジャンプS(阪神・芝3900m)では後続を2秒2ちぎる大差でオープン特別勝ち。前々走の牛若丸ジャンプS(京都・芝→ダート3190m)は、他馬の目標となる苦しい展開で離れた3着に敗れたとはいえ、内容自体は評価していい。前走の阪神スプリングジャンプで落馬したが、この中間の攻め馬は順調。63.5キロの斤量、初の大障害コースと、未知数な部分は多いものの、飛越は巧み。リズムに乗れば、三木ホースランドパークジャンプSの再現も十分あり得るだろう。
バトルブレーヴ
平地のレースでは2000~2400mの距離で5勝を挙げたスピードと底力を兼ね備えた馬。昨夏、障害オープン(阪神・芝→ダート3110m)と小倉サマージャンプをコースレコードで連勝し、続く阪神ジャンプSで2着に入った。前走の東京オータムジャンプでは、1番人気に支持されたものの4着に敗れたが、連戦の疲れもあったか。3月11日から調教タイムを出し始め、乗り込み量自体はまずまず。びっしり追ってはいるが、まだ馬体が絞り切れていない印象を受ける。汗をかく季節に良績のある馬だが、今回に限っては、当日の馬体重と気配を要チェック。
オープンガーデン
父ゴーカイは、中山グランドジャンプを連覇に2着1回、中山大障害でも2着3回と、大障害コースで連対率100%の優秀な成績を残した、郷原洋行厩舎ゆかりの名ジャンパー。父と同じ道を歩むべく、J・GI 制覇を目標に手塩にかけて育てられてきた。前走のペガサスジャンプS(中山・芝3350m)は、3コーナー過ぎで一気に先団に取りつき、素質開花を告げる完勝を果たした。昨年暮れの中山大障害では6着に敗れたが、今回で大障害コースは2度目と慣れが見込める。前走快勝の内容が本物かどうか、ここは試金石の一戦となる。
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中山の大障害コースは、J・GIの中山グランドジャンプと中山大障害の2レースでしか使用されない。高度な飛越テクニックとスタミナが求められるこの大障害コースを制して、障害界のトップに立つのはどの馬か? 迫力あるジャンプシーンは、注目の的だ。
一昨年の中山大障害ではあと一歩のところで2着に敗れたキングジョイ(牡7・増本豊)だが、昨年11月の京都ハイジャンプで、現役屈指の実績を誇るコウエイトライを一蹴。暮れの中山大障害では、鮮烈な末脚でメルシーエイタイム以下の強豪を封じ込め、障害界の第一人者に躍り出た。ステップレースに選んだ前走の阪神スプリングジャンプでは、2か月半ぶりの実戦や落鉄も影響したのか、0秒4差の4着に敗れたが、追い上げに入った際の迫力は、さすがはジャンプGI ホース。大一番へ向け、日を追うごとに状態は上向いている。
その阪神スプリングジャンプで、9番人気の低評価を覆して重賞初制覇を達成したのがトーワヒヨシマル(牡4・佐山優)。障害未勝利(京都・芝→ダート2930m)を勝ち上がったばかりの1勝馬が、スプリングゲントやキングジョイなど、並みいる実力馬たちに競り勝ち、“障害界の新星誕生”をアピール。初となる中山の大障害コースや斤量増という課題はあるものの、勢いならこの馬がトップだ。
前走の阪神スプリングジャンプでクビ差の2着に敗れたスプリングゲント(牡9・野村彰彦)だが、6歳秋から1年11か月もの長期休養を余儀なくされた馬。昨年暮れの中山大障害では勝ったキングジョイから0秒5差の4着、前走がタイム差なしの2着と、本調子に近づきつつある。
テイエムエース(牡6・鹿戸明)は、昨春の中山グランドジャンプ3着馬。次走の東京ハイジャンプでは、2着のキングジョイに2秒3差の大差をつけて圧勝した実績をもつ実力派だけに、展開一つで上位争いに加わってくる。
同じ鹿戸明厩舎のテイエムトッパズレ(牡6・鹿戸明)は、昨年暮れの中山大障害で11番人気ながら、勝ち馬から0秒5差の3着に食い込んだ。前走の阪神スプリングジャンプ(11着)は重め残りで息切れしたが、この中間は意欲的に追われ、動きにキレが出てきた。
前走の阪神スプリングジャンプでは、落馬の憂き目にあったドールリヴィエール(牡5・吉岡八郎)だが、4月に入って栗東CWコースでビッシリと長め6ハロンから追い切りを消化して、順調さをアピール。後続を2秒2も突き放す圧勝劇を演じた昨年暮れの三木ホースランドパークジャンプS(阪神・芝3900m)のレース内容は秀逸。ツボにはまれば、大仕事をやってのけるだけのポテンシャルを秘めている。
バトルブレーヴ(牡7・本田優)は、昨夏の小倉サマージャンプで、2着のコウエイトライに1秒差をつけるレコード勝ちを収めている。ただ、今回は昨秋の東京オータムジャンプ以来、約6か月ぶりのレース。急ピッチで乗り込まれているものの、久々の実戦でうまく息が入るかどうかが気になるところだ。
層の厚い関西勢を迎え撃つ、関東馬の大将格はオープンガーデン(牡5・郷原洋行)。前哨戦のペガサスジャンプS(中山・芝3350m)で、2着馬を3馬身突き放す完勝を果たし、これまでの勝ち味の遅さを払拭して見せた。
そのペガサスジャンプSでは最後の障害であごが上がり、5着に敗れたグランツーリズモ(せん5・藤原辰雄)だが、オープンクラスのペースにも徐々に慣れ、一戦ごとに粘りを増してきた。マイペースの逃げが叶えば、怖い一頭になる。
ジノラッド(せん9・A.パーセル)は、昨年の豪州主要ジャンプレース、グランドアニュアルスティープルチェイス(5500m)、グランドナショナルスティープルチェイス(4350m)を勝った実績馬。中山グランドジャンプを3連覇した、あのカラジほどのインパクトはないものの、前走のペガサスジャンプS(10着)は、あくまで叩き台。直線半ば、一瞬だが上位集団に取りつこうとする脚を見せており、スタミナ勝負型だけに距離延長もプラス材料。前走の敗戦だけで、軽視は禁物だろう。
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