2006年に新設されたJpnIIの重賞競走で、阪神競馬場・芝1400mを舞台に負担重量は定量で争われる。
中央競馬の競走体系は、個々の馬の適正を見出すといった観点から、従来の長距離を重視した距離体系を見直し、段階的に短距離競走体系の整備が行われてきた。こうした背景を基に、短距離競走体系の更なる充実を図るため、スプリンターとマイラー双方が一同に会し激突する、新たな魅力を持つ競走として、1400mの本競走が創設されることになった。
また近年は、『グローバルスプリントチャレンジ』や『アジアマイルチャレンジ』といった短距離競走の国際シリーズが実施される等、短距離競走の重要性が国際的にも高まっている中、本競走は国際競走に指定され、本会が選出した5頭の外国馬が出走可能となっている。また、中央競馬特別指定交流競走として地方馬は2頭まで出走が認められている。
創設初年度は、混戦のなか直線半ばで抜け出した8番人気のフサイチリシャールが2005年の朝日杯フューチュリティS以来、約1年ぶりの勝利を飾り、初代優勝馬としてその名を刻んだ。
対象21レースの4コーナーの位置別成績を調べてみると、4コーナー4番手以内の馬が〔12・8・9・74〕(勝率11.7%、連対率19.4%、3着内率28.2%)の成績で、5番手以下の馬〔10・12・12・179〕(勝率4.7%、連対率10.3%、3着内率16.0%)の数字を大きく上回っていた。ただし、過去2年の阪神Cでは、3着以内馬6頭中5頭が4コーナー5番手以下と、差し・追い込み勢に軍配が上がっており、他の重賞の傾向とは異なる結果となっている。
対象21レースの出走馬の、前走の距離別成績を調べたところ、前走で1600m以上の距離から臨戦してきた馬が、すべてのカテゴリーでトップの数字を挙げていた。ゴール前に、高低差1.8mの急坂が待ち構えている阪神コースでは、スピードだけでなく、ある程度のスタミナも要求されるということだろう。前走で1600m以上のレースに出走していた馬に注目してみよう。
対象21レースで、3着以内に2回以上入った実績を持つ現役騎手は10名。その中でも、武豊騎手の成績は驚異的だ。12レースに騎乗して3着以内が11回(3着内率91.7%!)、唯一の着外も4着だ。3着内率で50%を超える藤田伸二騎手、安藤勝己騎手、福永祐一騎手を含めて、これらのジョッキーが騎乗してくるようなら、チェックは欠かせないだろう。
