今週の日曜日には、古馬のマイル女王決定戦・ヴィクトリアマイルが控えているが、前日の土曜日は、春のチャンピオンマイラーを決める安田記念に向けての前哨戦、京王杯スプリングCが行われる。本番より1ハロン短い1400mという距離設定もあってか、スプリント路線からの参戦も多く、直線の長い東京コースで白熱したレースが期待できるだろう。


実績面においては、2007年の高松宮記念優勝馬スズカフェニックス(牡6・橋田満)が一歩リードか。連覇を狙った前走の高松宮記念は、出遅れが響き追い込み届かずの3着に終わったが、春の最終目標である安田記念に向け、ここで弾みをつけたいところだ。


スーパーホーネット(牡5・矢作芳人)は、昨年のマイルチャンピオンシップで、勝ったダイワメジャーにクビ差2着の接戦を演じ、スズカフェニックスに先着を果たした。約4か月半ぶりとなった前走の高松宮記念では、勝ったファイングレインから0秒3差の5着に敗れたが、3着のスズカフェニックスとは僅か0秒1差。1400mの距離は、昨秋のスワンS勝ちを含み3戦2勝と、得意にしている。この距離なら、巻き返しのチャンスは十分あるだろう。


昨秋のスプリンターズS3着など、近走は1200mのレースを中心に使われているアイルラヴァゲイン(牡6・手塚貴久)。芝1400mのレースは久々となるが、3戦2勝2着1回と連対率100%。東京コースではNHKマイルCで3着という実績を残しているだけに、ここでも侮れない存在だ。


本格化までに時間は要したが、ドラゴンウェルズ(牡5・藤原英昭)は、昨秋のスワンSで勝ったスーパーホーネットから0秒1差の3着に入った。今季2走目のダービー卿チャレンジTでは、9番人気ながら勝ち馬とタイム差なしの2着に迫ったように、あとひと押しが利けば、重賞初制覇も十分可能だろう。


グレイトフルタイム(牡4・大久保洋吉)は、1600万下のアクアマリンS(中山・芝1600m)を勝ち上がった直後に挑んだ前走のダービー卿チャレンジTで9着に敗れたが、勝ち馬とは0秒5差。クラス慣れの見込める今回、上位争いも可能だろう。


ダンスフォーウィン(牡5・古賀史生)は、今季4走目となった前走のダービー卿チャレンジTで16頭立ての最低人気ながら、勝ったサイレントプライドから0秒1差の3着に食い込み、復調を窺わせた。当該コースの東京・芝1400mは、全5勝中4勝を挙げるなど、最も得意としている。フットワークのスムーズな左回りに変われば、ここで勝ち負けを演じても驚けない存在だ。


逆にキングストレイル(牡6・藤沢和雄)は、東京コースで〔0・1・1・3〕と勝ち鞍がなく、コース相性がカギになりそうだ。今季緒戦のダービー卿チャレンジTでは11着に敗れたが、前走の読売マイラーズCでは勝ち馬から0秒3差の5着に入った。休み明けを2度叩き、確実に調子は上向いているようだ。


2006年の春以降、勝ち星から遠ざかっているマヤノライジン(牡7・梅内忍)だが、今季は2着、5着、2着、3着と堅実な成績を収めている。インセンティブガイ(牡7・角居勝彦)は、一昨年の京王杯スプリングC2着の実績馬。前走の谷川岳S(新潟・芝1400m)を2着したように、7歳春を迎えた現在も年齢的な衰えを感じさせない。その谷川岳Sで3着のハイソサエティー(牡4・小島太)は、〔3・0・0・1〕と得意の東京・芝コースで上位進出を狙う。

また、ヴィクトリアマイルとの両睨みとなるが、出走してくるようなら、2006年の桜花賞馬キストゥヘヴン(牝5・戸田博文)、今季は京都牝馬S2着、福島牝馬S3着と好調のザレマ(牝4・音無秀孝)も侮れない。