おてんばでケガばかり
でも病気一つしたことなかった
よそのネコとケンカして骨折したときは動物病院の先生に『あれ、ももちゃんは女の子だよね?骨折の仕方が男の子だよ』
なんて言われたこともあった
脱走なんて当たり前
逃げないように抱っこして窓を閉めようとしても
体をくねらせ、ネコキック
まんまと腕から抜け出しダッシュで外に飛び出していく
庭に出ると一旦立ち止まりこちらを振り返る
したり顔で悠々と遊びに行ってしまう
我が家の一員になってからまだ1年も経たない頃、なかなか帰って来なくて心配で近所中探しまわった
初めて飼ったネコ【ジュニア】が家の前で車に跳ねられた時の事を思い出し不安になっていたら
『にゃ~』
ずーーーっとラックの雑貨に紛れて爆睡してました
その声が『何したの?』と言わんばかりの声で安堵と怒りと拍子抜けで泣いてしまった
ももちゃんと半年違いでうちに迷い込んできた【ちょしちゃん】
二人は大の仲良し
何をするにもいつも一緒
ちょしちゃんはももと遊んでいる時に突然倒れてそのまま
ももがちょしを看取ってくれた
その半年後、我が家の一員になった【タク】
タクはちょっとネコらしくなかった
高いところから降りるときはドスン
華麗に体を翻すことも出来ず
木に登ったら降りれなくなったり
そんなタクとももはあまり仲良しではなかったかも
でもタクがよそのネコに追いかけられてると助けに行ってたももちゃん
そんなももを慕ってかタクはももにべったり
するとももちゃん
シャーーーー
威嚇の声をあげる
そのくせ、タクの姿が見えないと探して歩く
ももちゃん、威嚇はしても手をあげたことはない
シャーーーーって言うだけで毛は立たせなかった
ももちゃんもタクも年をとって寝てる時間が多くなるといつも二人でくっついて寝てた
結局、仲良しだった
タクが2009年7月に15才でジュニアとちょしちゃんのもとへ行ってしまった
ももちゃん、18才
高齢だからか遊び相手がいなくなったからか、ますます寝る時間が増えていった
2010年12月
お父さんが肝臓癌でなくなり病院から帰ってきて、葬儀屋さんと旅支度をしているそばをずっと離れなかった
ももちゃんもお別れを言ってくれたようだ
この頃はお父さんがももを連れてっちゃうんじゃないかと、仏壇で手を合わせるとき
には『お父さん、ももば引っ張ったらダメだかんね』と言ってた
2011年3月11日の東日本大震災
家には明け番で帰っていた弟とももちゃん
弟が外に避難しようと茶の間に行くとももがいない
あの激しい揺れの中、コタツの中で慌てる訳でもなく寝ていたらしい
一人暮らしをしていたあたしも実家に戻りまたももとの生活がはじまった
タクがいなくなってからあまり2階にあがらなくなっていたももちゃん
昔のようにあたしの部屋で寝るようになった
でも階段を昇るのにも途中で休憩しながら
階段の下から『今からいくよー』『なんなら抱っこして連れてってよー』と鳴き声あげていた
体力が落ちているのは明らかだったので運動のためにも、あえて手は貸さず声援だけで階段を上がらせた
昇るのも降るのも一苦労
その内、階段も昇れなくなった
ももちゃんとは意思の疎通が出来ていたと思う
家族の誰かがももにおやつをあげる
匂いは嗅ぐけど食べない
それじゃないよ、たぶんこっち
で、あげると待ってましたとばかりに食べつくし、もっとちょーだい
どこかで鳴いている声を聞くと、どうして欲しいのかがわかった
ドアあけてとかそんなんじゃなくて、それどけてとか、あれ見せてとか
そこに寝るからよけてとか
『そこ通るからジャマ~』
「えー、そっち通れよー」
『いいじゃん別にー』
とか
「だめだよ、外出ちゃ!」
『開けっ放しにしてるのが悪いんだよー』
とか
『耳掃除して~』
『喉乾いた、お水じゃなくてはお湯ちょーだい』
なんでだろ。
わかってしまう。
「今日はすぐ帰ってきなよー」
と外で遊んでるももに声かけると返事はしないけどちゃんと早く帰ってきた
心が苦しいのを家族に悟られないようにしていても、ももちゃんだけにはわかってしまう
いつもなら遊んでる時間なのにずーっとそばにいてくれた
話しは出来ないけど、なんとなく言いたいことがわかった
少なくてもももちゃんはあたしの言っていることは理解していた
お互いの欲しいもの、して欲しいこと、求めるもの
当時はそんなこと全然気付かなかった
ももちゃんとの日々を振り返ると、そんな出来事がやたらと出てくる
親友で、妹で、娘で、かけがえのない存在
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