11月7日(水)
オペ前日 入院日
午後1時前に受付を済ませると、泌尿器外来に行くよう言われ…
(何故)
他の病院では受付後そのまま、
ナースかクラークが病棟まで送ってくれたのだが…
この病院は患者1人で移動…
外来でも別の書類を確認し、
荷物を持ったままで採血室に行かされる…
点滴ルートを作られ採血もして、外来に戻ると
しらっと部屋番号が書いてあるプリントを渡され、
「そこのエレベーターに乗って9階まで上がってもらえれば、
降りて正面が9病棟ナースステーションですので、
この紙を出してください」 と………
(人手が足りないのね…)
1人で移動…
部屋は一番奥の角で、デイルームからは一番遠くの部屋
インスタントコーヒーのお湯を貰いに行くのに不便だけど、
術後の歩行練習にはもってこいだろう
このあと普通なら、
入院計画説明 オペ室ナースと面談
主治医の回診 麻酔医と面談
朝イチのオペだから、オペ室への手荷物の用意
などがあるものだが、
ちゃんと来たのはオペ室ナースのみ…
「ここ数年で4度目の手術ですから、ベテランですもんね」
(まぁ、そうですけど…)
あと来たのは、
「看護学生の実習に就かさせてください」 のお願い
断る理由もないので了承しました
長女と同じ年頃の女の子、介護は何かと恥ずかしいけど、
お勉強だもんね、仕方ないや…
でもって次に来たのが、
「ZUOさん、執刀医のです
明日手術させてもらいますね
よろしくお願いします では」
って、さっさと去っていきました…
(あの~、初対面なのに…
それだけなんですか~)
晩ご飯から絶食だと思っていたら、夕飯が出るというので、
先にシャワーを浴びて、
次はいつ洗濯できるか分らないから、
ランドリーを回して、洗濯物を無くしておく
窓から見える城
お堀の池に城が映ってキレイだったけど、
窓ガラス越しだから、カーテンが写り込んで台無し…
眠れるか分らないから眠剤もらって、10時半頃飲んだけど…
夜中の2時頃に目が覚めちゃって、
なるべく目を閉じていたんだけど、ウトウトするくらいで
もうグッスリは眠れなかった…
11月8日(木)
オペ当日
朝イチの9時オペだから、術着とストッキングを装着し、
静かに呼ばれるのを待つ…
朝食が運ばれてる頃、絶食の私にはルートに点滴がつながれ、
あまり待つことも無くお呼びが掛かり、ナースとオペ室に移動
午後オペだと、前のオペで時間が押して押して、
どんどん待ち時間が増えるのに…
朝イチオペは定時に呼ばれてイイね
オペ室に着いたら、手前の部屋に呼ばれて、
ここで麻酔医との面談
(今頃かよ~)
ミョーに明るい麻酔医と、お喋りな男性看護師達に囲まれて、
オペ室に移動…
女性ナースなんてほとんどいなくて、
手術台に上がると、いろんなものを繋ぐのは男性看護師
麻酔医は、画面付き挿管器具を顔の上で見せてくれて、
(ネットで探したけど、こんな感じのやつ)
うん千万円だってさ~
麻酔医以外は若い男の子ばっかで、
(ダヴィンチ手術の助手をするから、男子が多いのかな…
)
と諦め、周りの軽快なやり取りを聞きながら笑ってたら、
緊張する間も無く、意識がなくなってた~
ココより先は汚い表現が多々でてくるので、お気をつけくださいね
「ZUOさ~ん、わかりますか喉の管を抜きますよ~」
(うげーーーっ きもちわるっ
)
この間の時間の感覚はまったく無し…
喉はガラガラで、言葉は口から出てこないし、
喋る気力も無い…
「ZUOさん、個室に移動しますからね~」
(きもち悪いから、ゆっくり移動してーーー)
何かを見るのも、話し声を聞くのも嫌で、
ずっと目を閉じたままでいたけど…
個室に移動で助かった
(術後は症状が安定するまで、HCUという名の
ナースステーション横の個室で管理となるとのこと)
「まだ動くのは禁止ですから、ベッド上で安静にしててください
何か不自由ありますか」
「きもち悪い… 吐きそう……」
ガーグルベースンをあてがって貰い、
時間を空けて、2度のリバース
動けないし、今日はリリカも飲んでないから、
足と腰が我慢できないほど痛む
クッションを上手くはめ込んで貰い、何とか痛みを逃がすが、
しばらくするとまた痛む…
数時間後
「もう動いていいけど、ベッドを起こしますか」
「足は痛いんで、頭だけ少し起こして」
手動ベッドだったので、ナースにギャッジアップしてもらい、
「電動ベッドに換えてもらえたらいいね~」
「うんうん」
多くは喋れず、簡単な返事…
傷の痛み、腹内部の痛み、足腰の痛み
時間が経つほどに全てが繋がって痛み出し
左半身地獄
点滴チューブに枝分かれで繋いである、痛み止めの注入ボタンを
深夜は自分で押していいと許可をもらい、
(1度押すと、時間が経過するまでボタンは戻らないので…)
2、3度押してはみたが、気休め程度…
ベッド柵を掴んで、腕の力で微妙に身体をずらしたり、
咳ができないから、痰はティッシュに包んで捨てて、
起き上がれないから、クッションを足で動かし、かう場所をみつける
37℃台の熱が下がらず、アイスノンを借りる
痛みで眠れず、寝てるのか起きてるのかも分からず、
とっても長いながーい夜だった…
11月9日(金)
術後1日目
痛みは続くが、やっと冷静に HCU 個室内を見渡せるようになり、
(high care unit の略で、ICU より軽度な患者を収容するらしい)
簡易洗面台が付いただけの、トイレ無しの狭めの個室…
繋がれてる管も確認できて、
あと忘れちゃいけない
ドレンチューブ & ボトル と
血栓予防の足圧迫器(ブオブオスースー)
朝のうちに心電図、自動血圧測定器、体温計、
それと、ブオブオスースーは外され、
酸素マスクはカニューレに変わった
酸素測定器は挟むタイプじゃなくて、
体位は仰臥位か半座位
自力では身体を少しずらすくらいしか動かせず、
体勢が苦しくなるとナースコール
もう苦痛で悶絶しまくり…
午前中に看護学生さんの清拭実習
ロッカーの着替えやタオルも取りに行けないので、
出してもらい、
されるがままに身体を拭いてもらう…
尿道カテーテルの上にパンツを履いて、
術着もジャージに着替えて、
ギャッジアップしてもらい、ゾンビのように立ち上がり、
そのまま歩行練習開始
ドレンと尿カテぶら提げて、点滴棒を支えに
ナースと学生さんに両サイドを固められ、
ヨボヨボ歩きで病棟を1週歩いて、もう限界…
ベッドに戻ったら、ヤル気ゼロの放心状態で、
テレビを見る気も、スマホを触る気も起きず、
ただただ目を閉じていた…
夕飯から食事も出たけど、半分くらい残したな~
(画像なし…)
就寝時の痛みは昨夜と同等で、
寝返りうてず、激痛で目が覚めるの繰り返し…
痛み止めなんて効きゃーしない
夜間はナースがラウンドで来るのを待ち侘びて、
我慢してた背もたれの角度を変えてもらい、
熱はまだ37℃台
アイスノン借りて安静にして、
またしても長いなが~い夜を過ごす…