アキバの事件から日本が抱える問題点が伺える。
教育とは、子供が社会に出たときに遭遇する大小様々な困難に対処する知識と知恵を身につけ、
自立して生活を営めるようにすることだと思うのだが、知識詰め込み型の偏差値教育に偏り過ぎ、
責任、義務、道徳、知的好奇心、向上心、忍耐、礼儀や作法といった基本的なことが欠けてように思う。
困難に遭遇したとき、その環境を打破する気概や術を教えることが、
親として子供に教えなければならない最も大切な教育だと思うのだが。
詰め込み型学歴社会は、横並びで画一化された大量生産大量消費の時代ニーズにはマッチしていたが、
人口オーナス局面を向かえ、高齢化社会を迎え、国内市場がシュリンクし、
インターネットによって世界の情報が均一化された今においては必ずしも当てはまらない。
日本が独自の『色(価値)』を発揮するため、どんな色(価値)が良い色で、どんな色(価値)はおかしいのか、
価値(モラル)を共有する教育をしていかなければならないと思う。
『巨悪は潜む』
中坊公平氏が弁護士時代に対応した豊田商事事件での一言。
強きものは弱きものを助ける気概と強さを中坊氏から学びたい。
#『野戦の指揮官 中坊公平 NHK「住専」プロジェクト』
ISBN4-14-080335-5