今回は都内でも最大級の千貫神輿がある下町の古社、鳥越神社(とりごえじんじゃ)です
鳥越神社の始まりは西暦651年に日本武尊をこの地に祀った事からとされ、その昔は「白鳥明神」として奉祀していました
これはこの地が日本武尊の東国平定の際に滞在していた事がきっかけで、村名も尊を慕って白鳥村と称していました
その後西暦1050年頃に起こった前九年の役で奥州を平定するために向かった源頼義と子の八幡太郎義家がこの武蔵国で大川(隅田川)の河口越えに苦戦していました
そこに白鳥が飛んできて浅瀬に降り立ったのを見て、その場所なら対岸に渡れると知って軍勢を移動させることができました
これをこの白鳥明神の加護として称え、「鳥越大明神」という社号を奉ったとされます
時代は下って徳川家康が江戸城に入ると、家臣などの居住地が必要となってこの辺りの池などを埋め立てて土地をならしています
この際に丘だった鳥越大明神の地は埋め立てのため取り崩されていきました
そうして二代将軍秀忠がここに天領米を収蔵する米蔵を建てるために鳥越の丘を更に崩して埋め立てに使い、埋め立てた場所は御蔵前と称しました
これは今の蔵前です
そして三代将軍家光の時に更に埋め立てのために丘を崩したために完全に丘は消滅、鳥越大明神に移転が命じられたが、御由緒からそのまま元の地に鎮まっています
以降の大きな事としては明治になって社名を「鳥越神社」と定められたのと、大正の関東大震災で近くにあった徳川家康を祀る松平神社が焼失したためこちらに合祀された事が挙げられます
6月の例大祭は迫力の神輿渡御が見られ、夜の宮入り道中は提灯の灯りに照らされて幻想的な風景となります
この提灯の灯りがゆらゆらしている事から“お化け神輿”という別名もあるそうです
関東三大宮神輿の一つとしています
⚫︎鳥居
撮影した日は祭りでした
それでは御朱印です
⚫︎鳥越神社
◇こちらは御朱印帳ございます
鳥越神社は犬に竹をかぶせたら「笑」の縁起物として竹かごをかぶった犬張子も有名です
コチラ