今回は常陸国の中心地の国府が置かれ、茨城県の名の元の旧茨城郡・現在の石岡市の総社として信仰される、マンガの神様の手塚治虫にも縁ある常陸国総社宮(ひたちのくにそうしゃぐう)です
古来、国司という国の行政官が各国内に派遣された際にその国の一宮から順に神社を巡拝していたのですが、効率化のためその国内の神を合祀してまとめて祭祀を行う総社を国府近くに設けるようになりました
そしてこちらは名の通り常陸国の総社として信仰され、今も地域では「明神さま」などと呼ばれて親しまれる石岡の産土神です
創建は古く、奈良時代とも平安時代とも言われる古社で、当初は天神地祇六柱を祀っている事から「六所の宮」と呼ばれていました
それほど昔から崇敬された場所のため、武将も篤く信仰しており、こちらの文化財指定の軍配も太田道灌や常陸国出身の佐竹義宣が奉納したものたそうです
神社内にはヤマトタケルが腰かけたとされる“神石”があり、そちらにはマンガの神様・手塚治虫の
「火の鳥」のイラストが描かれた大絵馬がありますが、これは江戸末期にこの石岡の藩主・松平播磨守に仕えた藩医の手塚良庵が手塚治虫のご先祖さまという縁で手塚プロダクションから公式に協力を得て設置されています
お守りや絵馬といった授与品も手塚先生の作品のコラボがあり、特に有名な正月か大祭の九月のみ配布される「ジャングル大帝コラボ御朱印帳」は行列ができるほどです
ちなみに九月の大祭は「石岡のおまつり」として関東三大祭りとされるほどで、特に獅子舞の“幌獅子”は駅に飾ってあったり、石岡のご当地マンホールの柄になっていたりと石岡を代表する名物として知られています
⚫︎参道
それでは御朱印です